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アムンディ
のヴァンサン・モルティエ最高投資責任者(CIO)は、テクノロジー株に対する誤った楽観に加え、ディスインフレ傾向に対する過信が、投資家に高値つかみをさせていると指摘し、世界の株式相場は約20%割高になっていると続けた。
アムンディ
のヴァンサン・モルティエ最高投資責任者(CIO)は、テクノロジー株に対する誤った楽観に加え、ディスインフレ傾向に対する過信が、投資家に高値つかみをさせていると指摘し、世界の株式相場は約20%割高になっていると続けた。
拡大するこうした懸念のため、アムンディは短期的に追加のリターンを逃すことになるとしても、ハイテク株の熱狂から距離を置いていると説明した。
また、「今屈服するのは最悪だろう。痛みを伴うが、後に果実を得るためには、このポジショニングを維持する必要がある」と述べた。
利下げペースに関する楽観と人工知能(AI)への期待が、昨年初めからの主要株式市場の上昇を後押ししている。主要テクノロジー株は最大の恩恵を受けており、いわゆるマグニフィセント・セブンは先進国市場の指標であるMSCI指数に対して60%近いプレミアムで取引されている。
バンク・オブ・アメリカ(BofA)やJPモルガン・チェースのストラテジストは、現在の株価水準とドットコム時代のバブルとの類似点を指摘し始めており、モルティエも同様の流れにあるようだ。
モルティエ氏は 「2000年の始まりのような感じがする」「少し07年のような感じもする」と付け加えた。
先週はニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の貸倒引当金の急増が米国の商業用不動産のディストレス状態を浮き彫りにした。
先週はニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の貸倒引当金の急増が米国の商業用不動産のディストレス状態を浮き彫りにした。
S&P500種株価指数の上昇のほとんどをけん引している「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるテクノロジー株の上昇がもたらす最大のリスクは、AIの
エヌビディア
のように、マグニフィセント・セブン銘柄が今後何年にもわたって各セクターを支配していくという思い込みだと指摘した。
エヌビディア
のように、マグニフィセント・セブン銘柄が今後何年にもわたって各セクターを支配していくという思い込みだと指摘した。
さらに、経済に対するリスクが株価に反映されないと続けた。
「市場を地面に落とすのは、インフレに関する悪いニュースが重なり、中央銀行の姿勢が曖昧になり、経済成長にひびが入り、業績に疑問が投げかけられる瞬間だ」とし、調整には「数カ月」かかるだろうと語った。
なお、ベトナムやインドなどの新興市場株や、欧州の公益事業、電気通信事業者、銀行は有望視している。
米国株については、ファンダメンタルズはいずれハイテク株に追いつくという信念から、バリュエーションがより現実的になるまで、このセクターをアンダーウエートにとどめると見ている。

