(Australia and New Zealand Banking Group Limited)
営業利益 A$20.81 billion(2024年)
利益 A$6.73 billion (2024年)
総資産 A$1.23 trillion (2024年)
純資産 A$70.60 billion (2024年)
従業員数 42,370人(2024年)
オーストラリア・ニュージーランド銀行(Australia and New Zealand Banking Group Limited、略称:ANZ、ASX: ANZ, NZX: ANZ)は、オーストラリアの市中銀行で175年以上の歴史を有している。
現在はオーストラリア・ニュージーランド・アジア・太平洋地域、そしてアメリカ・欧州・中東を含む32の国・地域で事業を展開している。
ロゴは蓮(ロータス)をイメージしたものである。
S&P/NZX 50構成銘柄。
ANZは、例年オーストラリア大企業トップ10であり50%以上のシェアを持る。
ニュージーランドのトップ企業の1つ(時価総額ベース)でアジア地域や太平洋地域での活動も顕著であり、「スーパー・リージョナル・バンク」を目指している。
豪系銀行の中で、アジアでのプレゼンス(拠点数)は最大。
オーストラリアでは、コモンウェルス銀行、ウェストパック銀行に次ぐ、3番目に大きい銀行となっている(時価総額ベース)。
ANZは、グリニッチアソシエイツの2013年調査にて、アジア(日本を除く)において、第4位のコーポレートバンクに選ばれた。
環境・持続可能な経営の観点からも、ANZは、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックスに6年間で5度目となる銀行部門のトップに選定され、世界で最も「サステナブル(持続可能)」な銀行となっている(2012年)。
1835年に英国の銀行法により英国でBank of Australasiaを設立した。
1951年にUnion Bank of Australiaと合併し、現在の銀行名ANZに改称した。
オーストラリア、ニュージーランドをはじめ、アジア太平洋地域においても、各種スポーツをスポンサーしている。
全豪オープン(テニス)、上海ロレックス・マスターズ(テニス)、ラグビーワールドカップ2011 などのスポンサーを務めている。
この他、2008 年以降、シドニーオリンピック開会式のメインスタジアムとして使用された競技場の命名権を有している。
「ANZ スタジアム」と呼ばれている。
2013年2月に大阪で開催された2013ワールドベースボールクラシックの強化試合においては、日本代表チームと対戦したオーストラリア代表チームの公式日本スポンサーとなった。
日本においては個人向け業務も行っていたが、2022年12月末で同部門を閉鎖した。
なお、希望者については本行と業務提携を締結した
SBIホールディングス(新生銀行(現・SBI新生銀行)・SBI証券)
に引き継いだ。
外貨定期預金、仕組み預金、海外送金、現地口座開設の媒介(オーストラリア、ニュージーランド)、オーストラリアドル・ニュージーランドドル、その他外貨の顧客との外国為替取引、金利スワップ、商品デリバティブ等の店頭デリバティブ取引、顧客との資金取引、コーポレートファイナンス、輸出金融・輸入金融、プロジェクト・ファイナンスなどを提供している。
1969年にANZは、日本:東京に駐在員事務所を開設した。
1977年に本店所在地を英国からオーストラリア(メルボルン)に移転、名実ともに、オーストラリアの銀行となる。
1985年に東京支店を開設し、日本での営業を開始した。
1987年に個人投資家向けに外貨預金の販売を開始した。
1989年にANZは、ニュージーランドの
Post Bank
を買収し、ニュージーランドでの営業基盤を拡大した。
1990年にANZは、大阪支店を開設し、西日本での営業基盤を拡大した。
同年、National Mutual Royal Bank Limited とTown & Country Building Society(両行ともオーストラリア)を買収した。
2001年にANZは、
Bank of Hawaii
のパプアニューギニア、ヴァヌアツ、フィジーの支店を買収した。
2002年にANZは、
ING Group
と共同でオーストラリア及びニュージーランド国内において投資信託及び生命保険業務を開始した。
2003年にTANZは、
he National Bank of New Zealand
を買収した。
2004年にカンボジアにて
Royal Group
と資本提携、銀行を設立した。
2006年に中国の
Tianjin City Commercial Bank
に出資した。
2007年に最高経営責任者(CEO)に
Mike Smith
を指名した。
同年、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティー・インデックス(Dow Jones Sustainability Index)において、リーディンググローバルバンクとの評価した。
同年、マレーシアのAMMB Holdings Berhad、中国Shanghai Rural Commercial Bank、ベトナムのSaigon Securities Incorporation、ラオスのANZ Vientiane Commercial Bankに出資した。
2009年 上海万博、全豪オープンテニス・グランドスラムアジア・パシフィック大会へのスポンサーを発表した。
ANZは、Royal Bank of Scotlandの台湾、シンガポール、インドネシア等の資産を買収した。
INGとのジョイント会社であったオーストラリア及びニュージーランド国内における資産運用・生命保険会社を100%子会社化した。
同年、ANZは、豪州の農業部門の金融会社
Landmark Financial Service
を買収した。
2010年に名古屋出張所を開設した。
2012年に日本で個人投資家向けに外貨預金を開始して25周年を迎える。
2022年に個人向け業務を終了した。
J-MONEY 誌の東京外国為替市場調査より豪ドル・NZ ドルの通貨別ランキングで20年連続1位を獲得した。
ニュージーランド現地法人 ANZ National Bank Limited をANZ Bank New Zealand Limited に商号変更した。
ANZグループの社会貢献活動は、教育・雇用機会の創出、金融リテラシーの向上、サステナビリティ(持続可能な社会環境)の確保、都市・地方間の経済社会格差解消の各分野に焦点をあてながら、各国・地域の地域性や市場環境を考慮して柔軟に取り組んでいる。
2011年3月にANZグループとして
東日本大震災被災地
への緊急・復興支援を合わせて100万豪ドルの寄付を発表した。
緊急支援としての赤十字社への義援金拠出だけでなく、中長期の復興を支える活動を支援した。
ANZ在日支店は、被災地における中長期の復興を支援する一環として100万豪ドルの内5,300万円を、オーストラリアとニュージーランドの救援隊が支援した宮城県南三陸町に対し、教育の場として活用を願い、生涯教育施設の建設・整備に対して寄附した。
ANZが全額寄附したこの建物は、2013年1月に落成式、2月1日に開館した。
なお、南三陸町内で初めて仮設でない公共施設の再建第1号となっている。
オーストラリアと南三陸町の絆の拠点になることを願い、「南三陸町オーストラリア友好学習館」(愛称:コアラ館)と呼ばれている 。
FIT(Financial Industry in Tokyo for Charity Run)チャリティー・ランは、金融サービス業界に従事する企業や社員が地域社会の一員として、社会貢献に取り組む姿勢を示すことのひとつとして2005年に始まったイベント。チャリティー・ランを通じて集められた寄付金は、地域に根ざした社会的に意義ある活動をしているものの十分な活動資金を確保できていない団体を支援するために活用される。
ANZは、2009年より大会スポンサーとして協力している。