シンギングボウルはチベット密教伝統の法具です。
掌の上にシンギングボウルを 置き、添付の木の棒で外周の縁を上から見て右回しでこすると、倍音と呼ばれる不思議 な音が響いてきます。(なお、左回しでも音は出ます。)
シンギングボウルの発祥は3000年前とも言われています。
チベットのラマ教の高僧が神に捧げる儀式に使う仏具であったシンギングボウルは「チベットの音色(Tibetan Sounds)」ともいわれていますが、文化や商業の交流に伴いブータン、ネパール、インド、チベットを中心に広がり、遠くはミャンマー、インド、中国に まで伝えられました。
シンギングボウルは古の時代から、7種類の金属を溶解して作られているとも言われ、振動や音色で背骨や体の痛みをとる、心と身体が安らぐなどの効果があるとして重用されてきました。
シンギングボウルの特徴としては「波動」と「浄化する力」、そして「倍音(ばいおん)」と呼ばれる音色の3つがあります。
なかでも最大の特徴は「波動」の力で、シンギングボウルを奏でる際の振動は非常にはっきりしたもので、体や耳から感じることができると思います。
シンギングボウルは「浄化する力」が強いこともで知られ、いろいろな部屋や場所には、常に様々な“気の流れ”があり、乱れ滞ってしまった“気”がその場に充満すると人間の 心や身体にも悪影響するといわれています。
人などの生物にとってプラスのエネルギーを取り入れるためには、まずは乱れた“気”を浄化して運気を高めることも必要かもしれません。