明の支配下で、満洲に住む女直族の統一を進めたヌルハチ(努爾哈赤、太祖)が、1616年に明から独立して建国した後金国が清朝(西暦1636年〜1912年)の前身となる。
ヌルハチは満洲文字(無圏点文字)を制定し、八旗制を創始するなど、満洲人が発展するための基礎を築いた。
なお、後金国時代を含めて西暦1616〜1912までの間を清朝と呼ぶこともある。
清朝の皇帝の名前を刻んだ銅銭が紙幣を中心にして使用していた明に変わり、清朝の時代には銅貨等が鋳造(製造)・使用された。
この貨幣を指して清銭と呼ぶものの後金の時代に鋳造された天命汗銭・天命通寶・天聡通寶を含めて「清朝銭」と広げて呼ぶ事もある。
清朝が成立したのちの銅銭の銭名は全部で11で
順治通寶 康熈通寶 雍正通寶 乾隆通寶 嘉慶通寶
道光通寶 咸豐通寶 同治通寶 光緒通寶 宣統通寶
祺祥通寶
である。
清朝銭は背に満洲文字と呼ばれる独特の文字を鋳出している点が特徴であるとされ、面の漢字で鋳造の時期、背の満字で鋳造の場所が判る。
清朝銭は背に満洲文字と呼ばれる独特の文字を鋳出している点が特徴であるとされ、面の漢字で鋳造の時期、背の満字で鋳造の場所が判る。