テック・リソーシズ (
Teck Resources Ltd.)
旧
テック・コミンコ(Teck Cominco)から2009年4月にテック・リソーシズへ社名変更したカナダの非鉄金属最大手企業として知られ、鉱山、溶解、 精錬などの事業を手掛けている。
亜鉛生産量はスイスの
エクストラータ(
Xstrata)に次いで世界2位、また、原料炭の海上輸送シェアはオーストラリアのBMA(BHP Billiton Mitsubishi Alliance)に次いで世界2位である。
カナダ、米国、ペルー、チリにある鉱山で、亜鉛、銅、 モリブデン、金、原料炭を採掘する。精錬金属、特殊金属製品、その他製品も製造している。 Teck-Hughes金鉱山生産のため1913年に設立されたTeck-Hughes Gold Mines(Teck)と、Sullivan亜鉛・鉛鉱山開発を主体としたコミンコ(Cominco 設立当初はConsolidated Mining and Smelting Company of Canada、1906年設立)がTeck Resourcesの前身である。
テック(Teck Teck-Hughes Gold Mines)はメイン資産であるTeck-Hughes鉱山をはじめとする金生産が主体の企業であったが、1950年代から
銅や銀、亜鉛 など
取り扱う資源を多角化していった。
また、世界最大級のニオブ鉱山である
ニオベック(
Niobec)鉱山の権益なども取得、資産規模を拡大させていった(Niobec鉱山は2001年に売却)。
1980年代には石炭事業にも参入し、他企業の買収を通して成長を遂げている。
コミンコは銀や亜鉛、鉛生産を主体とした企業であり、特にSullivan鉱山は2001年までの間100年近く操業を行っている。
1980年代には現企業テック・リソーシズの主力であるValley鉱山(現Highland Valley銅鉱山)や世界最大の亜鉛鉱山である米国の
レッド・ドッグ亜鉛鉱山
(
Red Dog)
などから生産を開始することで資源生産量を拡大させた。
なお、コミンコは1980年代に業績が低迷し、 1986年にTeckが他企業と組んでコミンコの株式を取得している。
2001年にテックとコミンコが合併し、亜鉛、鉛、銅など取り扱うそれぞれの資源において世界最大級の生産企業テック・コミンコとなっている。
設立当初からの資産は閉山または売却しているがレッド・ドッグ鉱山やペルーの
アンタミナ銅鉱山 (
Antamina)
など生産規模の大きな数多くの鉱山権益を所有している。
なお、英国の亜鉛開発企業ZincOx Resourcesの株式を約7%所有している。
2008年には石炭事業のJVパートナーである
Fording Canadian Coal Trustを買収して石炭資産を拡大した。
この時、同時に金資産のJV権益の売却を進めており、カナダで権益を所有していたHemlo金鉱山は2008 年にJVパートナーである産金企業
バリック・ゴールド(
Barrick Gold)に売却した。
また、2009年には残り唯一生産を行っている金鉱山である米国・アラスカ州のポゴ(Pogo)鉱山の権益も JVパートナーである日本の
住友金属鉱山へ売却している。
同年にはカナダの産金大手
ゴールドコープ(Goldcorp)とのJVである
Morelos(El Limon)プロジェクトの権益(78.8%)をカナダの資源企業
Gleichen Resourcesに売却した。
また、トルコで権益を所有していた産金プロジェクトも2010年にカナダのアラモス・ゴールド(
Alamos Gold)へ売却している。
なお、負債の圧縮のため、2009年7月に中国政府系ファンド
CICの出資を受け入れている。
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posted by まねきねこ at 06:23|
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貴金・鉱物資源会社
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