ビットコインに積極投資する米ストラテジーの創業者
マイケル・セイラー氏
は暗号資産(仮想通貨)ビットコインの
ボラティリティー
は、「欠陥ではなく特性だ」と主張してきた。
同社は2025年10−12月(第4四半期)決算で
数十億ドル規模の損失
を計上するとみられている。
前四半期には28億ドル(約4390億円)の利益を出しており、急激な暗転となる数字であり、投資家は間もなく、その負の側面を見ることになりそうだ。
ストラテジーは25年1−3月(第1四半期)に
暗号資産の保有分を時価で評価する会計基準
の変更を導入したことで、これが大幅な損失計上が見込まれる理由となっている。
昨年10−12月期にビットコイン価格は24%下落した。
数十億ドル規模の損失は、ソフトウエア企業から「デジタル資産トレジャリー(DAT)」企業へと転身した同社にとって、重要な局面で発生する。
セイラー氏が5年余り前に先駆的に始めたビットコイン投資という
財務戦略モデル
に対し、投資家は懐疑的になり始めている。
ストラテジーの事業モデル転換以降、主要な株価指数を上回るパフォーマンスを示してきた同社の株価だった。
しかし、25年は同社の普通株が48%の年間下落率となった。
株価下落を受け、暗号資産は収益を生まず、ソフトウエア事業も十分なプラスのキャッシュフローを生み出していない。
このことから、配当や利払いなど将来の費用を賄うためにビットコインを売却せざるを得なくなるのではないかとの懸念が高まった。
バージニア州タイソンズコーナーに本社を置くストラテジーは、先月初めに通期業績見通しを更新した。
25年末時点のビットコイン価格を8万5000−11万ドルと見通しだ。
この前提の下で営業損益の予想レンジを70億ドルの損失から95億ドルの利益までと設定していた。
ビットコインは25年を8万7648ドルで終えた。
このため、最悪の想定に近い営業損失となる可能性が高い。
ブリガム・ヤング大学の准教授で、暗号資産関連企業タックスビットのシニアアドバイザーを務める
アーロン・ジェイコブ氏
は、「かなり大きな損失になるだろう」と指摘する。

