オランダの半導体メーカー
ネクスペリアは今週、中国・東莞工場へのウエハー供給を停止すると顧客に通知した。
同工場は世界最大級の半導体製造拠点で、これまではネクスペリアの生産量の約半分を担っていた。
同社広報は「現地管理部門が合意した契約条件を順守していないため」、顧客に問題を通知したとして、「全ての契約上の義務が再び完全に履行され次第、出荷を再開する」とコメントした。
同工場は世界最大級の半導体製造拠点で、これまではネクスペリアの生産量の約半分を担っていた。
同社広報は「現地管理部門が合意した契約条件を順守していないため」、顧客に問題を通知したとして、「全ての契約上の義務が再び完全に履行され次第、出荷を再開する」とコメントした。
ウィングテック創業者でネクスペリア最高経営責任者(CEO)を務めていた張学政氏も、ネクスペリアから職務停止処分を受けた。中国政府は反発し、同社の中国国内施設からの輸出を禁じた。
ウィングテックは、中国からの供給再開には、張学政氏のCEOに復職が条件と主張している。
これに対し、オランダ経済省報道官は、声明で「張氏の行動は、ネクスペリアにおける生産能力と知識、知的財産の継続性に差し迫った脅威をもたらした」と反論した。
また、張氏は「私的な利益や自分が中国に保有する他の企業の利益のために、ネクスペリアの金融資源を不正に流用した」動きも取っていたとしている。
これに対し、オランダ経済省報道官は、声明で「張氏の行動は、ネクスペリアにおける生産能力と知識、知的財産の継続性に差し迫った脅威をもたらした」と反論した。
また、張氏は「私的な利益や自分が中国に保有する他の企業の利益のために、ネクスペリアの金融資源を不正に流用した」動きも取っていたとしている。
対立による供給混乱は、既に欧州に影響を及ぼしており、主要サプライヤーがフォルクスワーゲンやBMWなどの大手自動車メーカー向け部品の生産を抑制している。
匿名を希望する関係者によると、自動車部品メーカーの
ZFフリードリヒスハーフェン
は、主力の電気駆動装置工場でシフトを削減した。
重要な部品の供給がひっ迫しているためだ。ZFは
メルセデス・ベンツ
ステランティス
フォード
など主要自動車メーカーの大半に部品を供給している。
ZFフリードリヒスハーフェン
は、主力の電気駆動装置工場でシフトを削減した。
重要な部品の供給がひっ迫しているためだ。ZFは
メルセデス・ベンツ
ステランティス
フォード
など主要自動車メーカーの大半に部品を供給している。
ZFの広報は、質問への回答として「顧客やサプライヤーと連携し、ネクスペリア製品に依存するサプライチェーン(供給網)の安定維持と代替調達先の評価に取り組んでいる」とだけコメントした。
ドイツ南部シュヴァインフルトにあるZFの工場は約8000人を雇用し、同社にとって世界で最も重要な拠点の一つだ。電気モーターや、内燃機関車と電気自動車(EV)の両方に使用されるシャシーや駆動系システムも生産している。

