ルパラ・ビアンカ(Lupara bianca 「白いルパラ」)とは、マフィアによる殺人行為のうち、被害者の遺体が決して発見されないような方法を指すジャーナリズム用語。
ルパラ・ビアンカの典型的な実行方法としては、遺体を発見するのが困難な田園地帯や人里離れた場所に犠牲者を埋める、建設現場のコンクリートの中に犠牲者を埋める、あるいは酸で遺体を溶かして海に投棄するなどが挙げられる。
この最後の方法は、主に1981年から1984年にかけて行われた
第二次マフィア戦争
において、シチリア・マフィアの
によって広く用いられた。
その他の方法としては、湿った灰汁槽で遺体を溶かす、遺体を豚の餌にする、あるいは犠牲者(生死を問わず)を製鉄所の溶融金属に投げ込むなどが挙げられる。
ルパラ・ビアンカは、被害者の遺族が正式な葬儀を執り行うことを阻止するだけでなく、犯人の身元を示す証拠を抹消する効果もあった。
この用語は、シチリアマフィアでよく使われる
武器「ルパラ」
に由来している。

