ンドリナ('Ndrina 複数形 'ndrine カラブリア語の複数形 'ndrini)
カラブリアの犯罪組織であるンドランゲタの基本単位であり、血縁者で構成される。
シチリアマフィアの「ファミリー」または「コスカ」に相当す呼称。
この言葉はギリシャ語に由来し、「屈しない男」を意味している。
各ンドリナは「その領土内で自治権」を持ち、ンドリナのボスの上に正式な権力は存在しない独立組織である。
ンドリナは通常、カラブリア州以外でも、イタリア北部の工業地帯、トリノやミラノ周辺の都市や町において、小さな町や大都市の地区を支配している。
複数のンドリナが同じ町で活動している場合、それらは町全体または大都市中心部の一地域を管轄する、ンドランゲタの主要な地域組織単位
複数のンドリナが同じ町で活動している場合、それらは町全体または大都市中心部の一地域を管轄する、ンドランゲタの主要な地域組織単位
ロケール
を形成しており、 場合によっては、
サブ・ンドリーン
が設立される。
このンドリーンは高度な自治権を有し、リーダーであるカポバストーンと独立したスタッフを有している。
場合によっては、ンドリーンは正式に属するロケールよりも権力を握ることもある。
ンドランゲタ内では、血縁関係と犯罪組織の構成員がかなり重複して形成されている。
概して、ンドリーンはカポバストーンの指揮下にある、同じ家系に属する男性で構成されている。
レッジョ・カラブリアの反マフィア検察官
サルヴァトーレ・ボエミ
によればイタリア反マフィア委員会に対し、「マフィアの家に生まれたという単純な事実だけでメンバーになる」と述べた。
ただ、若者がメンバーになる理由は他にもある可能性があり、親族以外でもメンバーとして認められている。
結婚は各ンドリナ内の関係を強化し、構成員を増やすのに役立っている。
結婚は各ンドリナ内の関係を強化し、構成員を増やすのに役立っている。
その結果、各グループは少数の血縁者で構成されており、「同じ姓を持つ人々が多数、特定のンドリナの構成員であることを理由に訴追されることが多い」のはこうした血縁関係が背景にある。
単一のユニットの構成員数に制限がないため、ボスは子孫を最大化しようと活動している。

