米国債相場は米経済指標の発表後、年内に少なくとも1回の利下げが実施されるとの市場予想が変わることはなく、国債買いが優勢となり上昇(利回り低下)した。
米金融政策の影響を最も受けやすい2年債の利回りは一時、6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下して3.90%。10年債利回りは同7bp低下して4.38%を付けた。
中東での紛争激化への懸念を背景に米国株が下げる中、取引終盤にかけて
リスク回避
の米国債買いも膨らんだ。
リスク回避
の米国債買いも膨らんだ。
短期金融市場では年内に0.25ポイントずつ、2回弱の利下げが行われるとの見方が引き続き織り込まれている。
FOMCは6月と7月の会合では政策金利を据え置くと市場で広く予想されている。
今週の会合終了後には、経済と金利に関する最新予測が公表される。
今週の会合終了後には、経済と金利に関する最新予測が公表される。
なお、この日実施された5年物インフレ連動債(TIPS)入札(発行額230億ドル)は堅調だった。
最高落札利回りが1.650%と、入札前取引(WI)の利回りをわずかに下回った。
ブレークイーブンレートの低下と、このところの原油急騰が底堅い需要につながった。