パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO=ピムコ)の世界債券担当最高投資責任者(CIO)
アンドルー・ボールズ氏
は、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで日本の長期国債はいま「実に興味深く」見えると述べたうえ、30年債利回りは過去最高を付けるなど高水準にあり、戦術的なトレーディングが可能だとみて日本の長期国債に関心を示している。
は、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで日本の長期国債はいま「実に興味深く」見えると述べたうえ、30年債利回りは過去最高を付けるなど高水準にあり、戦術的なトレーディングが可能だとみて日本の長期国債に関心を示している。
日本の30年債は
生命保険会社
年金基金
など従来の投資家の需要が後退しているとの懸念から売られ、5月には利回りが初めて3.2%を上回った。
同年限の米国債と比べれば、同利回りはまだはるかに低いが、長期債と短期債の利回り差(スプレッド)は米国やその他の先進国国債よりも大きい。
生命保険会社
年金基金
など従来の投資家の需要が後退しているとの懸念から売られ、5月には利回りが初めて3.2%を上回った。
同年限の米国債と比べれば、同利回りはまだはるかに低いが、長期債と短期債の利回り差(スプレッド)は米国やその他の先進国国債よりも大きい。
ボールズ氏は「日本国債の利回り曲線は極端な右肩上がりだ。これは好機だと見受けられる」と指摘、「これはトレーディングで、長期投資ではない。それでも日本国債の30年物には好機がある」と続けた。
日本の長期国債は円安という金融政策からの離脱で円の価値の向上予想からも、UBSアセット・マネジメントやバンガード、RBCブルーベイ・アセット・マネジメントなど海外投資家の関心を集めている。
同国債に対する需要は日本の金融機関や生保、損保など、これまで、ほぼ国内勢に限定されていた。
同国債に対する需要は日本の金融機関や生保、損保など、これまで、ほぼ国内勢に限定されていた。
ボールズ氏は日本の財務省に対し、
需要の縮小
に対応して30年債の発行を削減すべきだと主張している。
同様の見解を示す投資家は多く、供給減少による売り圧力を弱めることで30年債の回復を後押しするとみている。
需要の縮小
に対応して30年債の発行を削減すべきだと主張している。
同様の見解を示す投資家は多く、供給減少による売り圧力を弱めることで30年債の回復を後押しするとみている。
また、「日本の国内投資家は30年債について、以前と同じ供給を必要としていない。日本の当局は超長期物の供給を減らすという明らかなシグナルを発する必要がある」と論じた。
同様の問題に直面している英国は、既に長期債の発行を削減した。
米国でも財政赤字拡大懸念から30年債は敬遠され、12日に行われる米30年債入札が注目されている。
米国でも財政赤字拡大懸念から30年債は敬遠され、12日に行われる米30年債入札が注目されている。