コーネリアス・ルーズベルト（Cornelius Roosevelt） ニューヨーク化学銀行の創設メンバー

コーネリアス・ファン・シャーク "C.V.S." ルーズベルト

　　　　　　　　（Cornelius Van Schaack "C.V.S." Roosevelt ）

　　　1794年1月30日 - 1871年7月17日

　ニューヨーク市出身の米国人実業家である。

　彼は著名なルーズベルト家の一員であり、アメリカ合衆国大統領

　　　セオドア・ルーズベルト（Theodore Roosevelt.）

の父方の祖父にあたる。

　ルーズベルトは1794年1月30日、ニューヨーク市で、

　　　ジェームズ・ヤコブス・ルーズベルト

　　　マリア・ヘレン・ファン・シャーク

の息子として生まれた。

　彼は、ルーズベルト家系における最後の純血のオランダ系ルーズベルトであった。

　彼の曽祖父は、ルーズベルト家のオイスターベイ支族の創始者である

　　　ヨハネス・ルーズベルト

である。

　祖父のコーネリアス・ファン・シャーク・ジュニア（Cornelius Van Schaack Jr.）を通じて、彼は

　　　ピーター・ファン・シャーク

の甥にあたり、スカイラー家の

　　　マリア・スカイラー

の玄孫にあたる。

　マリアを通じて、彼はオランダ系アメリカ人入植者

　　　フィリップ・ピーターズ・スカイラー（Philip Pieterse Schuyler）

の玄玄孫にあたる。

　また、デイヴィッド・ピーターズ・スカイラー（David Pieterse Schuyler）の玄玄孫にあたる。
　コーネリアスの弟、

　　　ジェームズ・ジョン・ルーズベルト

は、1841年から1843年までニューヨーク州選出のアメリカ合衆国下院議員を務めた。

　1818年、大学卒業後、ルーズベルトは父の金物輸入事業の共同経営者となり、「経済は常に私の信条だ」と述べ、「たとえそうなるとしても、私が富豪になるまでは」と話している。

　彼は強い意志により、事業の中心が金物から板ガラスへと移した。

　1840年に父が亡くなった後、彼は巨額の財産を相続した。

　ニューヨーク市で最も裕福な5人の一人となった。

　彼は1865年に引退するまで、この事業に携わり続けた。

　1837年恐慌の際、彼はマンハッタンで多くの土地を建築用に購入した。

　1844年、ニューヨーク化学製造会社の設立認可が失効すると、化学会社が清算され、銀行としてのみ再設立され

　　　ニューヨーク化学銀行

となった。

　ルーズベルトは、

　　　ジョン・D・ウルフ

　　　アイザック・プラット

　　　ブラディッシュ・ジョンソン

そして銀行頭取の

　　　ジョン・Q・ジョーンズ

と共に、新たな認可の下でニューヨーク化学銀行の最初の取締役に就任した。

　同社は1851年までに化学部門の在庫と不動産をすべて売却し、後に現在の

　　　チェース銀行

となった。

　1821年10月9日、ルーズベルトは

　　　ロバート・クレイグ・バーンヒル

　　　エリザベス・ポッツ

の娘である

　　　マーガレット・バーンヒル（1799年〜1861年）

と結婚した。

　彼女はイングランドとアイルランドのクエーカー教徒とウェールズの

　　　トーマス・ポット

の子孫であった。

　二人には6人の息子

　・サイラス・ウィアー・ルーズベルト（Silas Weir Roosevelt）
　・ジェームズ・アルフレッド・ルーズベルト（James Alfred Roosevelt）
　・コーネリアス・ヴァン・シャーク・ルーズベルト・ジュニア（Cornelius Van Schaack Roosevelt Jr.）
　・ロバート・バーンヒル・ルーズベルト（Robert Barnhill Roosevelt）
　・セオドア・「ジー」・ルーズベルト・シニア（Theodore "Thee" Roosevelt Sr.）
　・ウィリアム・ウォレス・ルーズベルト（William Wallace Roosevelt.）

がいた。
　息子たちが結婚するたびに、彼はニューヨークに家を贈与した。

　1871年7月17日、ルーズベルトはニューヨーク州オイスターベイの自宅で亡くなった。

　ニューヨーク・タイムズ紙は彼を「昔ながらの商人」と称した。

　当時の彼の遺産は300万ドルから700万ドルと評価された。

　ルーズベルトの孫には、エルクホーン・バレー炭鉱会社（Elkhorn Valley Coal Land Company,）の社長

　　　ジョン・エリス・ルーズベルト（John Ellis Roosevelt　1853–1939）

　銀行家でルーズベルト・アンド・サン社 （Roosevelt & Son）の社長

　　　ウィリアム・エムレン・ルーズベルト（William Emlen Roosevelt　1857–1930）

　1901年9月14日から1909年3月4日までアメリカ合衆国大統領を務めた

　　　セオドア・ルーズベルト（Theodore Roosevelt 　1858–1919）

　作家で軍人の

　　　グランヴィル・ローランド・フォーテスキュー（Granville Roland Fortescue 　1875–1952）

などがいる。

　ルーズベルトの曾孫の一人にファーストレディの

　　　エレノア・ルーズベルト（Eleanor Roosevelt）

がいる。

　また、玄孫には第5代準男爵ハンフリー・クラーク卿（Sir Humphrey Clarke　1906–1973）がいる。