ムーディーズ・レーティングスは、政府債務の増加を理由に挙げ、米国の信用格付けを引き下げた。
世界で最も信用力の高い国債発行国としての米国の地位に一石を投じる象徴的な動きとなる。
ムーディーズは16日、米国の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げた。
なお、フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングに続き、世界一の経済大国がトリプルA格付けを失うこととなった。
なお、フィッチ・レーティングスとS&Pグローバル・レーティングに続き、世界一の経済大国がトリプルA格付けを失うこととなった。
ムーディーズは1年余り前、米国の格付け見通しを「ネガティブ」に変更していた。
今回の発表では、見通しを「ステーブル(安定的)」としている。
今回の発表では、見通しを「ステーブル(安定的)」としている。
発表文でムーディーズは「米国が持つ経済面・金融面での強みは認識しているものの、これらの強みだけでは財政指標の悪化をもはや完全に相殺できないと考えている」と述べた。
ムーディーズによる発表後、米国債相場は下げ幅を拡大。10年債利回りは一時4.49%に上昇した。