半導体メーカーの米テキサス・インスツルメンツ(TI)が23日公表した4−6月(第2四半期)業績見通しは、市場予想を上回った。
産業や自動車用部品の需要が回復した。
同社は自動車や産業など一部の主要分野で需要低迷から持ち直してきている。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の分析によると、TI売上高の大きな部分が
中国の自動車市場向け
であるため、米中貿易摩擦の悪化はそうした分野の成長に水を差しかねない。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の分析によると、TI売上高の大きな部分が
中国の自動車市場向け
であるため、米中貿易摩擦の悪化はそうした分野の成長に水を差しかねない。
同業他社と同じようにTI株は今年、米国と他国との
貿易戦争激化
に対する警戒感が逆風となっており、23日終値時点で年初来下落率は19%に達している。
貿易戦争激化
に対する警戒感が逆風となっており、23日終値時点で年初来下落率は19%に達している。
発表資料によると、4−6月期売上高は41億7000万−45億3000万ドル(約6000億−6500億円)の見通しだった。
これまでのアナリスト予想平均は41億2000万ドルだった。
この発表を受け、TIの株価は引け後の時間外取引で一時6%上昇した。
これまでのアナリスト予想平均は41億2000万ドルだった。
この発表を受け、TIの株価は引け後の時間外取引で一時6%上昇した。
ハイテク企業決算シーズンの幕開けとも言えるTIの発表は、半導体業界にとって有望な兆候を示した。
TIは半導体分野で最も幅広い製品ラインアップと最大の顧客リストを保有している。
その業績は工場設備から家庭用電子機器までさまざまな分野で需要に対する信頼の指標となる。
TIは半導体分野で最も幅広い製品ラインアップと最大の顧客リストを保有している。
その業績は工場設備から家庭用電子機器までさまざまな分野で需要に対する信頼の指標となる。
ハビブ・イラン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「個人向け電子機器分野の季節的な下振れを除き、全ての市場が前期比で成長した」と表明した。
TIは4−6月期の1株利益については1.21−1.47ドルを見込む。市場予想は1.21ドルだった。
1−3月(第1四半期)は売上高が11%増の40億7000万ドル、1株利益は1.28ドルだった。
市場予想平均はそれぞれ39億1000万ドル、1.07ドル。
市場予想平均はそれぞれ39億1000万ドル、1.07ドル。