CNNの集計で全米の半数の州から
はしかの報告
が寄せられ、今年の感染件数が800件を超えたことが明らかになった。
保健当局の最新の情報によれば、感染のほとんどは、テキサス州やニューメキシコ州、オクラホマ州、そしておそらくカンザス州にまたがる流行に集中している。
今回の流行に伴う感染は、テキサス州が597件、ニューメキシコ州が63件などだ。
専門家によれば、多くの症例が報告されていないため、これらの
数字は実際よりも大幅に少ない
ものとみられる。
複数の州をまたぐ流行により、テキサス州とニューメキシコ州、カンザス州で69人が入院している。
米疾病対策センター(CDC)によれば、全米では少なくとも85人が入院しており、これは確認された症例の11%に相当するという。CDCによれば、今年報告された件数のうち
はしか・おたふくかぜ・風しんの三種混合(MMR)ワクチン
を1回または2回接種した人で発症した割合は3%にとどまる。
地元の保健当局は、ワクチン接種が大きく不足している地域での接種率向上に取り組んでいる。
流行の中心地に近いテキサス州ラボックでは、ワクチン接種のための診療時間を拡大させた。
なお、米国では2000年にはしかの根絶が宣言された。
専門家によれば、はしかの流行がこのまま続けば、
はしかの「排除国」の地位
が失われる可能性も出てくる。