ユーロ圏の企業活動が7カ月ぶりの高水準に達した。
巨額に上るドイツの支出計画を前に、製造業が予想以上の回復を示した。
S&Pグローバルが24日に発表した3月のユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)速報値は
50.4
と2月の50.2から上昇した。
ただ、アナリスト予想の50.7には及ばなかった。
PMIは50を上回れば活動の拡大を、下回れば縮小を意味する。
50.4
と2月の50.2から上昇した。
ただ、アナリスト予想の50.7には及ばなかった。
PMIは50を上回れば活動の拡大を、下回れば縮小を意味する。
3月の改善では主にドイツが寄与した。
同国は数千億ユーロ相当のインフラ・防衛支出パッケージで、5年に及んだ景気停滞からの脱却を目指している。
同国は数千億ユーロ相当のインフラ・防衛支出パッケージで、5年に及んだ景気停滞からの脱却を目指している。
一方、フランスも改善した。
同国の総合PMIは引き続き50を下回ったもののアナリストの予想は超え、製造業に一定の回復が見られた。
同国の総合PMIは引き続き50を下回ったもののアナリストの予想は超え、製造業に一定の回復が見られた。
欧州経済の押し上げはドイツの大型財政パッケージだけではない。これまで欧州の安全保障を支えていた米国の軍事支援後退に対応した、欧州の再軍備の流れも経済を後押ししそうだ。
改善が実感されるまでには数カ月かかる見通しだが、ドイツを中心に不振が続いていた製造業が最大の恩恵を受けることになる。
改善が実感されるまでには数カ月かかる見通しだが、ドイツを中心に不振が続いていた製造業が最大の恩恵を受けることになる。
ただ、今回のPMIで製造業は予想以上の改善を示したが、サービス業は依然拡大領域にあるとは言え、予想に届かなかった。