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2025年03月21日

UBSはスイスが資本要求変えないなら本社の移転を模索

 スイスの銀行UBSグループは、スイスが同行に250億ドル(約3兆7000億円)の追加資本確保を要求し続ける場合、本社を移転することも検討している。
 この事情に詳しい複数の関係者がメディアの取材に対して明らかにした。
 スイスにとどまれば、世界のライバル行に対する
   競争力が損なわれること
になるとUBSの幹部は考えている。関係者らは匿名を条件に話した。同行の主要自己資本比率が最も厳しいシナリオで約20%と、現在の14%前後から上昇するという内部計算に基づいているという。
 スイス政府と規制当局は国内最大の銀行であるUBSに対し、外国子会社の価値を親会社の資本から全額差し引くよう求めている。
 当局者はこれについて、2023年に起きたクレディ・スイス破綻の二の舞を回避するために必要な措置だと考えている。スイスはUBSが破綻した場合に生じ得る金融混乱を避けたい意向だが、UBSはこの計画を不当な過剰反応だとみている。
 UBSは2年前、競合行だったクレディ・スイスの救済に乗り出した。
 関係者の1人によれば、「UBSはこの提案を本社移転の選択肢しかないほど有害なものだと考えている。移転の可能性は脅しではなく、こうした高い資本水準で事業運営することは商業的に不可能だとの見方を反映したものだ」と同関係者は強調した。
 また、別の関係者は、他の国や地域に比べはるかに高い資本要件を受け入れるなら、株主の圧力に直面するだろうと述べた。
 UBS
   セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)
が1月に応じたブルームバーグとのインタビューを参照するよう促した以外、この協議に関するコメントを控えた。
 エルモッティ氏は当時のインタビューで、「スイスにわれわれがもたらし得るリスクだけでなく、創出する利益についても人々に理解してもらえるよう、最後の瞬間まで主張する」と述べ、本社移転は現時点で「話に上っていない」としていた。
 ただ、 スイス当局はここ数日、UBSに厳しい主張を繰り返した。ケラーズッター財務相は、UBSの抵抗に政府が揺らぐことはないと発言した。
 本社移転の可能性が報じられると、UBSの株価は一時上昇に転じた。
 終値では小幅安となった。
 政府案は議会で回覧され始め、UBSはロビー活動を強化している。
 議会への草案提出は5月となる見通しだが、発効は2028年以降になる公算が大きい。
 UBSは同行の懸念が対応されない恐れがあると強調している。ただ、施行までの期間が長いため、妥協を成立させる時間は十分にある。
 スイス国立銀行(中央銀行)のマーティン副総裁は20日、規制への反応でUBSが何をしようが「彼らの決定」だと突き放した。
  
    
posted by まねきねこ at 18:00| 愛知 ☀| Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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