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2025年03月12日

景気後退を警戒するも、買いの準備は周到さが必要

 JPモルガン・アセット・マネジメントのマルチアセット戦略チームは、米国経済がリセッション(に陥る確率を15%から20%に引き上げた。 
 なお、同チームを率いる
   デービッド・レボビッツ氏
が顧客に伝えているのは
   「押し目買いの準備を整えよ」
という楽観的なメッセージだ。

 10日の米金融市場では株式が売り込まれる一方、国債には逃避買いが膨らんだ。
 トランプ政権の関税や連邦政府職員の大量解雇による景気悪化懸念が強まった。
 こうした動きに対し、レボビッツ氏が投資家に届ける言葉は、不安を和らげるものだった。
 リスクプレミアムは急上昇したが、
   「クレジット市場はまだ底割れしておらず」
経済指標も今のところは景気拡大の継続を示唆しているという内容だった。
 リセッションへの不安は深まったもののレボビッツ氏の見方では相場が下落しているのは投機的な資産だと指摘した。
 米経済はなんとか切り抜けるとの確信から、同氏はS&P500種株価指数が5500を割り込んだら、
   米ハイテク株と米金融株に買いを入れるチャンス
だと推奨した。
 この水準は10日終値から2%ほど下げたレベルいあるn。

 レボビッツ氏は「今の売り浴びせがもう少し続く可能性は十分にあるが、だからといって逃げ出すのではない」と語り、
   3兆6000億ドル(約530兆円)の資産配分
で優先順位の形成に関わる同氏は「クレジット市場から伝わるのはどちらかというと、経済が問題なく推移しているというメッセージだ。金利や株価だけを見ている場合に受ける印象とは対照的だ」と説明した。

 トランプ政権の動きが迷走しており、政治的な不透明感が深まる中、ウォール街のストラテジストらは
   リスク志向の戦略
を今後どうするか頭を抱えている状態ともいえる。
 減税と規制緩和を掲げるトランプ政権の誕生で、ビジネスが活況を迎えると期待していた市場では、
   先行き観の変化
が鮮明になっている。
 JPモルガン・アセット・マネジメントは年末のS&P500種水準を6400と予想。現在から14%の上昇する余地があるとみている。
  
 レボビッツ氏は
   2月の米雇用統計
で雇用者数が着実に伸びたほか、最新の企業決算が「かなり好調」だったと指摘した。
 なお、「政府は貿易と移民に関する痛みを伴うアジェンダを先行し、その先にニンジンがぶら下がっているとわれわれは考えていた」と述べ、「今の市場は特に混乱している」と続けた。

 同氏とそのチームはこの数週間、株式のエクスポージャーを縮小しており、その分を高利回り債に振り向けるよう投資家に推奨してきた。
 株式の中でも米国ではなく中国や日本に機会があると分析したほか、アンダーウエートとしていた欧州のポジションを解消した。
 なお、関税と政府支出削減が
   米経済の成長を損なう懸念
にもかかわらず、レボビッツ氏は米国のビジネスサイクルに対しておおむね建設的な見方を変えていない。

 「経済はアニメのワイリー・コヨーテとは違い、崖から転落してはいない」と話したうえ「しかし成長ペースが減速しつつあるのは間違いない」と続けた。
 
 
ひとこと
 誰もが信頼する規模の大きな金融機関等の動きだが、リーマンショックをひこ起こした米国の基軸として存在したリーマン・ブラザーズが最後は倒産したことも意識しておくことが必要だろう。
 なお、サブプライムの問題もリスクヘッジで金融派生商品に組み込んで世界にリスクを拡散させるのに10年程度使っており、根源をたどればアジア通貨危機でのグリーンスFRB総裁がNY地区連邦保準備銀行に指示したLTCMへの低利融資まで遡ることが出来るだろう。 
 押し目が踊り場で信用崩壊が進めば、底が割れることもある。
 規模が大きな金融機関が鴨ネギ投資家に割り当てるためには不安要素は棚の上に置いたり、一時的に反発させて買いを煽ってはめ込むこともあるだろう。
 その逆もあり、流れに乗るのも降りるのも適時適切さの判断は難しい。
   
     
posted by まねきねこ at 07:00| 愛知 ☁| Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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