モルガン・スタンレーは、ソーシャルメディアプラットフォーム「X(旧ツイッター)」の親会社Xホールディングス向けの債権30億ドル(約4600億円)相当の売却について最終調整中との非公開情報だとして関係者は匿名を条件に語った情報が市場に流れている。
イーロン・マスク氏によるツイッター買収を支援した
融資債権の売却
に向けた長年の取り組みがさらに前進した。
融資債権の売却
に向けた長年の取り組みがさらに前進した。
この事情に詳しい関係者によると、投資家から十分な需要があったため、9.5%の固定金利の担保付長期ローンは割引なしの額面で売却する予定という。
X向け債権の売却はここ1カ月弱で3回目となる。
モルガン・スタンレーは過去1カ月に7行からなる銀行団を率いて65億ドルのX向け債権を売却した。
今回を加え総額95億ドルを売却したことになり、銀行の帳簿に残るのは30億ドルのみとなる。
今回を加え総額95億ドルを売却したことになり、銀行の帳簿に残るのは30億ドルのみとなる。
2022年のツイッター買収のための資金提供は長く、銀行の失敗の代表例となっていた。
通常はこうした融資の債権は買収完了後すぐに売却されるが、マスク氏が支払った価格や、コンテンツの監視方針変更が広告主を遠ざけるのではないかという懸念から、買い手が付きにくかった。
通常はこうした融資の債権は買収完了後すぐに売却されるが、マスク氏が支払った価格や、コンテンツの監視方針変更が広告主を遠ざけるのではないかという懸念から、買い手が付きにくかった。
しかし、マスク氏がトランプ米大統領と緊密な関係にあること、またアドバイザーとしての役割も果たしていることから、Xの見通しに対する認識は急速に変化した。
投資家は、マスク氏が政権内で影響力を発揮することが同氏のビジネス上の利益につながると期待している。
投資家は、マスク氏が政権内で影響力を発揮することが同氏のビジネス上の利益につながると期待している。
モルガン・スタンレーはまず、10億ドルのローン売却で投資家の需要を試した。
価格は額面1ドル当たり90−95セントで設定された。
その後、マーケティングが奏功し55億ドル相当を1ドル当たり97セントで売却することができた。
価格は額面1ドル当たり90−95セントで設定された。
その後、マーケティングが奏功し55億ドル相当を1ドル当たり97セントで売却することができた。
モルガン・スタンレー以外の貸し手は、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、バークレイズ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、BNPパリバ、みずほフィナンシャルグループ、ソシエテ・ジェネラルがいる。
ひとこと
リスクの高い資産の売却は早く行って現金化することが最良だろう。
前のめりになっているトランプ政権の政策が破綻するリスクがこれから高まる前に持ち高を減らすのは当然の対応だろう。
ひとこと
リスクの高い資産の売却は早く行って現金化することが最良だろう。
前のめりになっているトランプ政権の政策が破綻するリスクがこれから高まる前に持ち高を減らすのは当然の対応だろう。