サンドライン・インターナショナル(Sandline International)
1990年代初頭に設立されたロンドンを拠点とする民間軍事会社(PMC) 。
同社は1997年に
パプアニューギニアでの紛争
に関与し、当時の首相ジュリアス・チャンが率いる政府と契約を結んでいたため、
サンドライン事件
を引き起こした。
1998年にはシエラレオネで
アフマド・テジャン・カバー大統領
を追放した政府と契約を結び、2003年にはリベリアで内戦の終結間際に当時の
チャールズ・テイラー大統領
を追放しようとする
反乱軍の試みに関与
した。
サンドラインは効果的な国際介入がない中で、アフリカなどの地域での
武力紛争終結に協力
する意志のある民間軍事会社に対する政府の支援が一般的に不足したことで2004年4月16日にすべての業務を停止した。
この決定の理由として、資金等の支援がなければ、
残虐行為
大量虐殺行為
が蔓延している国々でサンドラインが
前向きな変化をもたらす能力
は大幅に低下したことが背景にある。
サンドラインは、退役したイギリス陸軍中佐の
によって設立され、経営されていた。
サンドラインは民間軍事会社を自称し、軍事訓練、装備や武器の調達、限定的な直接軍事活動などの「作戦支援」、情報収集、政府や企業への広報サービスを提供していた。
マスメディアはサンドラインを
傭兵会社
と呼んでいたが、同社の創設者たちはその表現に異議を唱えていた。
サンドラインの商業顧問はかつてBBCに対し、同社は傭兵とは自分たちを違うと見ており、
「確立された一連の原則」
を持つ確立された組織であり、プロの人材を雇用していると述べた。
また、彼は、評判を危うくするような団体や政府からの契約は受けないと繰り返し述べていた。
スパイサーは著書『異端の兵士』の中でサンドラインでの経験を詳しく述べている。