欧州中央銀行(ECB) のクリスティーヌ・ラガルド総裁は22日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席しているダボスでCNBCとのインタビューで「われわれは後れを取っているとは思っていない。ある意味で規則的な、段階的な道筋を歩んでいる」と述べ、同中銀の利下げペースが遅過ぎるということはなく、金融緩和についての
慎重なアプローチ
を維持する方針だと明かした。
を維持する方針だと明かした。
ラガルド氏はサービス価格の高騰と賃金の上昇が依然として懸念材料ではあるものの、2%のインフレ目標は「視野に入っており、ディスインフレのプロセスは続いている」とも述べた。
来週の政策決定会合では、2024年の4回に続く5回目の0.25ポイント利下げが広く予想されている。
依然として高い不確実性が存在することからあらかじめコミットすることはしないものの、当局者らはタカ派・ハト派を問わず、1月以降のさらなる行動を示唆している。
2025年半ばまでに経済活動を抑制も刺激もしない
中立水準に金利
を引き下げる方向だ。
2025年半ばまでに経済活動を抑制も刺激もしない
中立水準に金利
を引き下げる方向だ。
多くの当局者は中立的な金利水準を、2−2.5%の間と推測している。
ECBの中銀預金金利は現在3%。ラガルド氏は中立金利を1.75−2.25%とみている。
ECBの中銀預金金利は現在3%。ラガルド氏は中立金利を1.75−2.25%とみている。
なお、、ラカルド氏は「その水準に近づけば、議論はもう少し活発になるだろう」と述べた。
エネルギー価格の上昇とユーロ安が依然としてリスク要因であるものの、2024年終盤に上昇したインフレ率は25年中に目標の2%に戻るとECBは予想している。一方で、経済は低迷している。
ガルド氏は、成長へのリスクは下方向だと繰り返し述べた。