フランスが約8カ月ぶりに銀行団を通じて売り出した国債に、過去最大の需要が集まった。
バイル内閣にとっては、懸案の予算案通過に十分な政治的な支持を取り付けようと躍起になっているため、励みになりそうだ。
この国債は2042年に償還予定の新発債で、発行予定額は
100億ユーロ(約1兆6100億円)
で、ブルームバーグがまとめたデータによると、注文は1340億ユーロを超えた。
発行利回りは同種の債券を8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準になりそうだと、関係者が匿名を要請して話した。
100億ユーロ(約1兆6100億円)
で、ブルームバーグがまとめたデータによると、注文は1340億ユーロを超えた。
発行利回りは同種の債券を8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準になりそうだと、関係者が匿名を要請して話した。
フランスが銀行団を通じて前回発行したのは昨年5月で、マクロン大統領が議会の早期解散・総選挙を発表する1カ月足らず前だった。
この総選挙後、同国は政治的な混乱に陥った。
この総選挙後、同国は政治的な混乱に陥った。
バルニエ前内閣の崩壊を受けて誕生したバイル内閣は、議会の不信任決議案を乗り切り、今年の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.4%と、前内閣よりも緩やかな縮小幅とする計画で欧州連合(EU)の支持も確保した。
なお、注目されているリスク指標であるフランスとドイツの10年債利回り差は先週、昨年10月以降で最も大きく縮小した。
21日は1bp縮小して77bp前後となっている。
21日は1bp縮小して77bp前後となっている。
銀行団を通じた国債発行は、入札方式よりも発行利回りが概して高くなる傾向にあるが、さまざまな投資家から大規模な資金を速やかに調達することができる。