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2025年01月21日

ガザ停戦は2日目に入ったがイスラエルのネタニアフ政権が極右の反発で連立崩壊の危機

 イスラエルとイスラム主義組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの停戦は20日、2日目に入った。
 最初の人質と捕虜の交換後、数百台の支援物資輸送トラックが戦争で荒廃した地区への進入を許可された。
 和平により政治生命の危機が生まれかねないネタニアフにとって今後の展開はなお不透明だ。

 イスラエルでは、米国が支持する今回の合意について、極右の閣僚
   ベングビール国家安全保障相
の1人が抗議の意思表示として自身の政党(「ユダヤの力(オツマ・イェフディート)」)とも連立与党から離脱した。
 こうした動きでネタニヤフ政権は危機に立たされた。
 また、極右政党「宗教シオニスト党」に所属するスモトリッチ財務相も、ハマスとの戦闘が6週間以内に再開されない場合には後に続くと表明し、そうなれば政権は少数与党内閣に転落する恐れが高い。

 ガザ地区で誰が220万人の住民を統治し、再建を監督するのかという問題は未解決のまま残っている。
 停戦が確認された後も、覆面と武器を身に着けたハマスの武装勢力は街に繰り出したうえ、組織が壊滅してはいないことを示そうと躍起だ。
 一方、2007年にハマスによってガザ地区からは正式に追い出され、現在はヨルダン川西岸地区の一部を支配する
   パレスチナ自治政府
は、ガザ地区に統治を主張しており、ブルドーザーを操作する同組織の映像を公開したり、銀行に業務再開を指示したりしている。

 イスラエル当局は、欧州連合(EU)の代表や米国の民間警備会社とともに、パレスチナ自治政府が近くエジプトからガザ地区への境界で援助物資の通過管理に関与し始めることを確認した。

 イスラエルは、ハマスにもパレスチナ自治政府にもガザ地区の統治を許可しないと発表しているが、誰が統治主体となるのかについては今のところ言及していない。
(ハマスとパレスチナ自治政府の間の軍事衝突が起きかねないため発言ができないのだろう。)
  
 また、ガザ北部から避難を強いられた数十万人のパレスチナ人の今後も問題となる。
 イスラエル軍によるガザ地区の焦土化作戦の一環として無差別な爆撃で同地域がほぼ完全に破壊されたものの、多くは帰郷を試みるとみられている。
 仮設住宅が提供される予定だが、戦闘が再開すれば、再び深刻な危険にさらされるのは必死だ。

 カタール、エジプト、米国が仲介したイスラエルとハマスの停戦合意では、複雑な計算式に基づき、33人のイスラエル人が約1900人のパレスチナ人と交換されるという6週間にわたるプロセスが規定されている。
 次の交換は25日に行われる。同時に、イスラエル軍はガザ地区の周辺部に後退する予定だ。
  
    
posted by まねきねこ at 11:00| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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