連邦準備制度理事会(FRB)が15日、米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、ホリデーシーズンの力強い販売に支えられて、昨年11月下旬と12月に全米で経済活動が「わずかに、ないし緩やかに」上向いたと指摘したことを公表した。
ベージュブックによると、企業は2025年の見通しについて悲観的な見方より楽観的な見方の方が多かった。
ただ、移民・関税政策の変更が及ぼす潜在的な影響への懸念も、いくつか聞かれたという。
ただ、移民・関税政策の変更が及ぼす潜在的な影響への懸念も、いくつか聞かれたという。
製造業者の多くは関税引き上げを見越して在庫を備蓄しているとも報告された。
雇用については、均衡した状態で若干増加した。連銀が管轄する12地区のうち半数は、雇用がわずかに増加したと報告した。
残り6地区は変化がなかったとしている。賃金の伸びは大半の地区で加速した。
残り6地区は変化がなかったとしている。賃金の伸びは大半の地区で加速した。
「いくつかのサービス業界、特にヘルスケアでは引き続き雇用の伸びが見られた」とベージュブックは記述した。
一方、製造業の雇用は横ばいだったという。
一方、製造業の雇用は横ばいだったという。
物価は「全般的に緩慢に」上昇したとしている。企業は今年、価格が上昇傾向をたどると予想した。
新たな関税措置が価格を押し上げる可能性があるとの声も聞かれた。
新たな関税措置が価格を押し上げる可能性があるとの声も聞かれた。
ベージュブックは「大半の地区で販売価格の緩慢な上昇が報告されたが、特に小売りと製造業では価格が横ばい、ないし低下しているケースもあった」と記した。
今回のベージュブックは、12地区連銀が1月6日までに集めた情報を基にシカゴ連銀がまとめた。
カリフォルニア州ロサンゼルスで大規模な山火事が発生する前の情報に基づいているとの注意書きがある。
カリフォルニア州ロサンゼルスで大規模な山火事が発生する前の情報に基づいているとの注意書きがある。