ドイツ国立銀行
(Nationalbank für Deutschland)
ドイツの重要な株式会社銀行で、1881 年に設立され、1922 年にダルムシュテッター銀行と合併して
ダルムシュテッター ウント ナショナルバンク(略称ダナート銀行)
を設立した。
ドイツ国立銀行は1881年にベルリンで設立され、
コマーツ・ウント・ディスコント銀行
アングロ・オーストリア銀行
ウィーンで新設された
州銀行
後者の系列会社である
ウンガリッシェ州銀行
ブレスラウアー・ディスコント銀行フリーデンタール社
などがスポンサーとなった。
当初はウンター・デン・リンデン2番地に本社を置いた。
1884年にフォス通り34番地に移転、1907年にはベーレンス通り68-69番地に移転し、1922年の合併までそこにとどまった。
ベルリンとその周辺地域に支店網を展開し、1922年までに29か所に達した。
国立銀行は他のドイツの銀行とともに、上海の
ドイツアジア銀行(1889年)
などの対外向けベンチャーの設立に携わり、また、1895年にローマの
旧ジェノバ銀行
をクレディト・イタリアーノとして再編する事業にも参加した。
20世紀初頭、ドイツ国立銀行は、ドイツの影響下にあったオスマン帝国への進出を試みた。
1904年、ギリシャ国立銀行と共同でアテネに東方銀行を設立した。
翌年、その株式をフランスのパリ国立銀行に売却した。
1905年から1906年にかけて、
ドレスデン銀行
A.シャーフハウゼン銀行協会
と共同でベルリンに本拠を置く
ドイツ東方銀行
の設立に参加し、31.25パーセントの株式を取得した。
東方銀行は、ハンブルクとコンスタンティノープルにある東方銀行の支店を引き継いだ。
1920年、ドイツ国立銀行は、1871 年にブレーメンで設立され、1906 年に
北西ドイツ銀行 AG
を引き継いだほぼ同名のドイツ国立銀行と合併した。
1917年以降はヒャルマル・シャハトが、 1918年からは
ヤコブ・ゴールドシュミット
が取締役に就任し、両名とも銀行の有力株主でもあった。