米供給管理協会(ISM)が発表した11月の製造業総合景況指数は
48.4
に上昇、依然として縮小圏ながらも市場予想(47.5)を上回った。
に上昇、依然として縮小圏ながらも市場予想(47.5)を上回った。
新規受注が8カ月ぶりに拡大圏に浮上したことなどが寄与し、景況感が徐々に改善していることが示唆された。
総合景況指数の上昇幅は1.9ポイントと、3月以来の大きさとなった。
8カ月連続で縮小圏にとどまったが、サブ指数の大半で改善が示された。
8カ月連続で縮小圏にとどまったが、サブ指数の大半で改善が示された。
総合景況指数は水準としては6月以来の高さで、約2年に及んだ製造業の低調に歯止めがかかりつつあることが示唆された。
また、新規受注の指数は50.4と前月比3.3ポイント上昇し、5カ月ぶりの大幅上昇となった。
大統領選後に楽観が芽生えつつある状況を示している。
大統領選後に楽観が芽生えつつある状況を示している。
11月は印刷とプラスチック・ゴム製品、化学製品を中心に11業種が縮小圏。拡大圏は3業種だった。
生産と雇用の指数はなお縮小圏だが、いずれも改善している。
雇用指数は前月比3.7ポイント上昇の48.1と、過去2年余りで最大の伸びを示した。
雇用指数は前月比3.7ポイント上昇の48.1と、過去2年余りで最大の伸びを示した。
仕入れ価格指数は4.5ポイント低下の50.3と、今年に入ってからの平均値を大きく下回った。コスト全般が一段と管理しやすくなった状況を示唆する。
在庫指数は5.5ポイント上げて48.1であった。
10月は2012年6月以来の低水準だった。
11月の数値改善は、製造業者が9、10月に実施した急激な在庫削減が終了した可能性を示唆しており、こうした状況は今後の受注や生産の拡大につながり得る。
10月は2012年6月以来の低水準だった。
11月の数値改善は、製造業者が9、10月に実施した急激な在庫削減が終了した可能性を示唆しており、こうした状況は今後の受注や生産の拡大につながり得る。
受注残は2カ月連続で低下して41.8と、7月以来の低水準となった。
ISM製造業調査委員会の
は「需要の弱さは続いているが、和らいでいる可能性がある」と、発表文に記した。