イギリスのBBCなどによれば、ロシアのプーチン大統領が命じた特別軍事作戦でロシア軍が始めたウクライナへの軍事侵攻で、これまでに確認されたロシア軍兵士の死者の数は7万8000人以上に上るとが伝えた。
イギリスの公共放送BBCとロシアの独立系メディア「メディアゾナ」は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まったおととし2月以降、ロシア軍兵士の死者の数を遺族によるSNSの投稿などの公開情報を元に独自に調査した。
15日に報じられた最新の調査結果によれば、これまでに確認できた死者数は7万8329人に上っているほか、ことし9月から今月にかけて死者の数が去年の同じ時期と比べておよそ1.5倍に増えているとしている。
死者が増加しているのは、ロシア軍がウクライナ東部のドネツク州で
兵士の犠牲
を考慮することなく消耗戦ともいうべき攻撃を続けていることなどが背景にあると見られている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、16日、地元の公共放送のインタビューに対し、「われわれはこの戦争を来年、外交を通じて終わらせるために、あらゆることをしなければならない」と述べた。
ただ、ロシアとの和平交渉については、プーチン大統領は和平を求めていないと指摘したうえ、国際社会から孤立しているロシアに資するだけだとして否定的な立場を示しました。
プーチン大統領は、15日に行われたドイツのショルツ首相との電話会談でも一方的に併合を宣言した
ウクライナ国内の4つの州を自国の領土だと改めて主張
したとみられ、和平交渉をめぐって譲歩しない姿勢を崩しておらず、話し合いでの解決は無理な話だ。