社会民主党(SPD)出身のショルツ首相は6日、連立政権を組んでいた自由民主党(FDP)のリントナー財務相の解任を発表。緑の党、FDPとの3党連立に終止符を打っていた。
ショルツ首相は、来週前半までに信任投票に応じるべきだとする野党の要求を拒否した。
信任投票の実施は、2025年1月半ばにも総選挙が行われる可能性に道を開く。
ショルツ氏は、苦境に立たされているSPDに回復する時間を与えるため、総選挙を3月まで回避したい考え。
同氏は7日、野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首と会談し、この選挙日程を維持する意向を伝えた。
この事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件にメディアの取材で明らかにした。
同氏は7日、野党キリスト教民主同盟(CDU)のメルツ党首と会談し、この選挙日程を維持する意向を伝えた。
この事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件にメディアの取材で明らかにした。
ショルツ氏は総選挙を巡り、来年9月から同3月への前倒しを探るよう呼びかけたが、世論調査で大幅にリードするCDUと姉妹政党キリスト教社会同盟(CSU)はそれよりもさらに早期の総選挙を望んでいる。
メルツ氏はベルリンで記者団に対し、「われわれは速やかに連邦議会の構成に関する責任を有権者に再び委ねることが重要だ」と述べた。
一方、部外秘だとして匿名を条件に話した政府当局者によると、解任されたリントナー財務相の後任には、ショルツ氏の経済アドバイザーを務めたイェルク・クキース氏が就く見通し。