米国債利回りの急上昇は、トランプ氏の政策が肥大化した
米財政赤字をさらに悪化
させ、政策当局がようやく沈静化させた
インフレの悪循環を再燃
させるのではないかという懸念を浮き彫りにしている。
長期金利の指標となる10年物ブレークイーブン・レートは4月以来の高水準に上昇している。
ウォール街の専門用語で言えば、これは米国の政治指導者たちに支出を抑制するよう圧力をかける債券自警団の動きだ。
ナットアライアンス・セキュリティーズのアンドルー・ブレナー氏は「自警団が完全に主導権を握っている。パニックが始まり、われわれが予想していたような混乱が起こり始めている」と述べた。
市場にとって重要な未解決の問題は、共和党が上院、下院、ホワイトハウスのすべてを掌握する
「三冠」
を達成できるかどうかだ。
さらにその先には、トランプ氏が選挙戦中の公約を実際に実行するかどうかという問題がある。