米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は10月初旬、捜査当局が「ソルト・タイフーン」と呼ばれる別の中国ハッカー集団によるものと判断した米通信会社を狙った攻撃で、AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズが被害に遭ったと報道した。
裁判所の許可を得た連邦政府による通信データ傍受の要求に協力するため使用される通信網インフラへのアクセスを、ハッカー側が保持していた可能性があると伝えた。
この事情に詳しい関係者によれば、マイクロソフトがソルト・タイフーンと名付けた中国のハッカー集団が数カ月前から米通信事業者の内部に侵入し、合法的な通信傍受のアクセスポイントに至るルートを見つけたと米情報当局はみている。