欧州中央銀行(ECB)の
ラガルド総裁
は、31日発行のフランス紙ルモンドとのインタビューで、「目標は視野に入っているが、インフレが抑制されているとは言えない」と語った。
ユーロ圏の消費者物価上昇率がECBの目標である2%に向かっているものの
インフレとの闘い
はまだ終わっていないとの認識を示した。
同総裁は「ベース効果のため、今後数カ月でインフレ率が上昇することは分かっている」と指摘し、「利下げの幅と時期は今後数週間および数カ月の経済データによって決定される」とこれまでの方針を繰り返した。
ラガルド総裁は「2%の目標が持続可能な方法で達成されるのを見たいと思っている。大きなショックがない限り、2025年になるだろう」と述べ、ECBは消費主導の景気回復を期待しているとあらためて表明した。
「可処分所得の増加分は最終的に消費に回されると確信しており、経済の歴史がそれを示している」と説明した上で、「現在入手している情報と分析に基づくと、24年と25年、26年にリセッション(景気後退)に陥るとは見込んでいない」と話した。