欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバー
シムカス・リトアニア中銀総裁
は国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会のためワシントン入りし、メディアのインタビューで、12月に見込まれる利下げについて、「私がデータを読んだ限りでは、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げの根拠は見当たらない。1回の利下げ幅よりも重要なのは、金利がどこに向かっているかだ」と述べ、「金利は依然として景気抑制的な水準で、基本シナリオに従ってさらに引き下げるべきだろう」とし、「12月に利下げを行うとすれば、金利は3%となる。一部の推定によれば、これはすでに中立金利レンジの上限かもしれない」と説明した。
は国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会のためワシントン入りし、メディアのインタビューで、12月に見込まれる利下げについて、「私がデータを読んだ限りでは、50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げの根拠は見当たらない。1回の利下げ幅よりも重要なのは、金利がどこに向かっているかだ」と述べ、「金利は依然として景気抑制的な水準で、基本シナリオに従ってさらに引き下げるべきだろう」とし、「12月に利下げを行うとすれば、金利は3%となる。一部の推定によれば、これはすでに中立金利レンジの上限かもしれない」と説明した。
ECBの中銀預金金利は現在3.25%となっている。
ユーロ圏経済は「かなり低迷している」とも述べ、一部の景況感指数は下方リスクが現実になりつつあることを示唆していると分析した。
「今年と来年の成長は9月の予測よりも弱くなる公算が大きい」と話した。
「今年と来年の成長は9月の予測よりも弱くなる公算が大きい」と話した。
その上で、弱い景気の兆しだけで大きな政策対応を正当化するものではないと指摘し、ECBが現時点では後れを取っているわけではないと主張した。
「50bp利下げをすればそれ自体がメッセージになってしまうと思う」と述べ、「経済はそれほど悪くない。われわれは一貫して、会合ごとにデータに基づくアプローチに従っており、利下げで出遅れているわけではない」と強調した。