全米不動産業者協会(NAR)が発表した9月の米中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は前月比1%減の384万戸
と、ほぼ14年ぶりの水準に減少した。
購入希望者は住宅ローン金利のさらなる低下と価格下落を待つ格好となった。
なお、8月は388万戸(速報値386万戸)に上方修正された。
購入希望者は住宅ローン金利のさらなる低下と価格下落を待つ格好となった。
なお、8月は388万戸(速報値386万戸)に上方修正された。
中古住宅販売件数について、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想値は388万戸だった。
多くの買い手と売り手は、住宅融資コストが現在の6%台半ばから低下するのを待っている状態となっている。
最近の雇用とインフレに関するデータを受け、米金融当局が借り入れコストをより緩やかに引き下げるとの見方が強まっていることが背景となり、9月に2年ぶりの低水準に落ち込んだ住宅ローン金利は上昇に転じている。
最近の雇用とインフレに関するデータを受け、米金融当局が借り入れコストをより緩やかに引き下げるとの見方が強まっていることが背景となり、9月に2年ぶりの低水準に落ち込んだ住宅ローン金利は上昇に転じている。
中古住宅市場は過去2年間、大きな動きがなく、月次ベースで年率400万戸を大きく上回ったり下回ったりすることはほとんどない。
その主な要因は、住宅所有者が保有物件を売りに出して、低い住宅ローン金利を手放すのを望まない、いわゆるロックイン効果がある。
9月の中古住宅販売在庫は139万戸となり、前年同月比で23%増加した。
ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を下回っている。
ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を下回っている。
現在の販売ペースで見た場合、在庫消化に要する期間は4.3カ月と、過去4年余りで最長となった。
9月の販売価格中央値は前年同月比3%上昇の40万4500ドル(約6200万円)だった。
地域別では、4地域のうち3地域で減少した。
南部は1.7%減少し、2012年初頭以来の低水準となった。
南部は1.7%減少し、2012年初頭以来の低水準となった。
中西部では2.2%減少し13年ぶりの低水準となり、北東部では4.2%減少した。
一方、西部ではカリフォルニア州とアリゾナ州がけん引し、販売件数は4.1%増加した。
一方、西部ではカリフォルニア州とアリゾナ州がけん引し、販売件数は4.1%増加した。
9月に販売された住宅のうち57%は、売りに出されてから1カ月未満で買い手が決まった。
8月は60%だった。
20%は提示価格より高く売れた。
平均売り出し期間は28日間。前月は26日間だった。
8月は60%だった。
20%は提示価格より高く売れた。
平均売り出し期間は28日間。前月は26日間だった。
中古住宅販売件数は米住宅市場の大半を占め、契約が成立した時点で算出される。24日には、9月の新築住宅販売件数が発表される。