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2024年10月20日

トランプ氏に大きな影響力を持ち始めた急接近のマスク氏 演説での言及も突出

 米大統領選で返り咲きを目指す共和党の
   トランプ前大統領
を支持するビリオネアは多いが、トランプ氏が折に触れて言及するのは中国にテスラの工場を持つ
   イーロン・マスク
氏だが、その数は半端ではないようだ。

 電気自動車(EV)メーカーのテスラ、宇宙開発企業スペースXなどを率いるマスク氏は7月、トランプ氏の暗殺未遂事件後に同氏への支持を正式に表明した。
 トランプ氏はそれ以降、9月末までに合計82回にわたり公の場でマスク氏に言及した。
 
 その前の6カ月間は5回で、急増ぶりが目立っている。
 トランプ氏が今年1−9月に行った144回の公の場での発言機会をブルームバーグが分析したところ、マスク氏の支持表明後でみても、言及回数は約3倍に増えている。
  
 マスク氏は5月、トランプ氏を支援する
   政治活動委員会(PAC)の設立
に携わり、同PACに7500万ドル(約112億1300万円)を献金した。
 マスク氏と同氏が経営する企業6社は、誰が次の米大統領になるかによって大きな利益を得ることも多額の損失を被ることもあり得る。

 テスラは米製造業向け税額控除制度の大きな受益者であり、排ガス規制への対応を迫られる他メーカーに温暖化ガス排出枠(クレジット)を販売することで2009年以降、世界でおよそ100億ドルの利益を得ている。
 
 今や米航空宇宙局(NASA)の重要なパートナーであるスペースXは、米政府との契約規模が数十億ドル相当に上り、スターリンクは世界の約100カ国・地域で衛星通信サービスを展開している。

 マスク氏のソーシャルメディア、X(旧ツイッター)は依然として影響力のあるプラットフォームであり、最近ではトランプ氏の選挙運動を支援するツールにもなっている。

 トランプ氏がマスク氏のことを取り上げて称賛すれば、マスク氏の自尊心をくすぐるだけでなく、経営する企業を宣伝することにも直結している。

  マスク氏(53歳)とトランプ氏(78歳)の関係は利害の方向が異なるため、最初から順風満帆だったわけではない。
 マスク氏はトランプ政権1期目にビジネス諮問委員会のメンバーを務めていた。
 地球温暖化防止がテスラなどの電気自動車の普及を加速させるが、トランプ氏がパリ協定から脱退したことを受けて、2017年6月に辞任した。
 その後も互いを批判するなどしていた。

 もっとも、両氏が関係を修復したのは明らかで、トランプ氏は
   自身に都合が良い場合
には目をつぶって忘れる姿勢をみせ、さらにEVに対する立場も軟化させた。
 これは、マスク氏にとって重要な勝利だが、懐具合が寂しいトランプ氏にとっても金のなる木のマスク氏からの選挙資金の提供は願ってもないことだ。

 トランプ氏は当初、「頭のおかしいジョーの狂気じみたEV義務化」などと呼んでEVをやり玉に挙げていた。これは、2030年までに新車販売の半分をEVにするというバイデン政権の目標を指したものだ。
 ところが、マスク氏がトランプ氏への支持を表明し、多額の献金を行うと、有力な支援者であるマスク氏とEVに懐疑的な有権者との間でうまくバランスを取ろうと腐心し始め、発言を修正し始めた。

 トランプ氏は8月、アトランタでの集会で「EVは遠くまで走れないし、コストがかかり過ぎる。すべて中国製だ。それ以外は素晴らしい」と発言した。
 また、「私はEVに賛成だ。そうせざるを得ない。イーロンが私への強い支持を表明してくれたからだ。だから、選択の余地はない」と続けた。
 ただ、これも中国で製造しているテスラ車については棚の上にのせ、中国で製造されたテスラは米国製との扱いか?

   
ひとこと
 劇場型政治家の典型であるトランプの発言には矛盾に満ちており、その場限りに近いものだ。
 
    
posted by まねきねこ at 04:00| 愛知 ☁| Comment(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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