米失業保険の新規申請件数(10月12日終了週)は前週比1万9000件減少の24万1000件と予想外に減少した。
前週はハリケーン「ヘリーン」の被害を受けた南東部で急増していた。
向こう数週間は数字が大きく振れやすくなる可能性がある。
事前調査のエコノミスト予想値は約25万9000件だった。
なお、前週は26万件(速報値25万8000人)に修正された。
失業保険の継続受給者数(10月5日終了週)は約187万人に増加し、7月以来の高い数字となっている。
エコノミスト予想中央値は186万5000人だった。
前週は185万8000人(速報値186万1000人)に修正された。
ヘリーンの2週間後に南東部を襲ったハリケーン「ミルトン」の被害で多くの労働者が就労できなくなり、失業保険の申請もできなかったと考えられる。
申請件数はそのため、今後短期的に変動を続ける可能性があるが、エコノミストらはそうした変動はいずれ落ち着くとみている。
ここに至るまで申請件数は低水準にあり、失業する労働者の数が比較的低かったことも背景にある。
なお、より変動の少ない新規申請件数の4週移動平均は23万6250件に増加し、8月以来の高い数字だった。