北朝鮮は17日、韓国を「敵対国家」と定めた憲法に基づき、南北を結ぶ道路や鉄道を爆破したと明らかにし、爆破の映像を垂れ流した。
金正恩(キム・ジョンウン)政権は韓国の無人機による領空侵犯も主張し、韓国への軍事的報復を示唆している。
相次ぐ極端な措置の背景には、北朝鮮住民の間に飢餓による金正恩政権に対する反発の広がりが起きており、公開処刑など恐怖心で抑え込めなくなってしまっている状況が台頭し、力で抑え込めなくなりつつあり、こうした「見えない脅威」への金政権の恐怖心があると分析されている。
韓国との「断絶」を劇的に演出するための爆破シーンを国内向けに流すことで、逃げられない意識を受け付けることは不可能だろう。
北朝鮮住民らも目にする朝鮮労働党機関紙、労働新聞は爆破から2日後の17日付の1面に爆破の写真を掲載した。
爆破では派手に土煙が上がるよう細工が施されており、韓国軍が撮影した写真を流用した疑惑も指摘されている。
あらゆる手段を使って「韓国との断絶」を内外に誇示する劇的な演出効果を狙ったが、治水も出来ず食糧生産が洪水で耕作地ともども流されてしまっており、経済悪化の中国に頼る状況も、中国国民の反発が増える可能性は否定できず、いつまで続くかは不明だ。