国際戦略研究所(国際問題戦略研究所 International Institute for Strategic Studies 略称:IISS)
イギリスに本部を置く国際安全保障、地政学、地経学、サイバーセキュリティについて分析を行う
民間研究機関(シンクタンク)
として1958年に創設された。
以来、IISSは世界の平和や安定を維持・発展させることを目指す政策を推奨し、世界有数の研究機関という評価を受けており、世界最大の軍事データベース「ミリタリーバランス」を発表している。
1997年以降、本部はイギリス・ロンドンのアランデル・ハウスに、他シンガポール、アメリカ合衆国のワシントンD.C.、バーレーンのマナーマ、ドイツのベルリンにオフィスを置いている。
軍事・諜報において人工衛星やロボット工学、人工知能やソーシャルメディアなどの情報通信技術の応用を分析している。
また、量子コンピュータ等の新技術に関しての研究も行っている。
国際会議として、毎年世界最大規模の安全保障会議、シャングリラ・ダイアローグとマナマ・ダイアローグを主催している。
シャングリラ・ダイアローグは2002年から開催されているアジア安全保障会議。3日間の会議は、シンガポールのシャングリ・ラ・ホテル・シンガポールで開催され、アジア太平洋地域と関係する国々の国防大臣などが、地域の課題や防衛協力などを議論している。
2004年設立のマナーマ・ダイアローグ(中東安全保障対話)はバーレーンのマナーマで開催される中東の安全保障を中心とした国際会議である。
日本は毎年、防衛大臣がシャングリラ・ダイアローグに参加している[9]。
2013年には初めて日本から
河野太郎外務大臣
がマナーマ・ダイアローグに参加した。
2014年第13回シャングリラ・ダイアローグにおいて
安倍晋三元総理大臣
は「アジアの平和と繁栄よ永遠なれ」と題する基調講演をした。