米国消費者のインフレ期待はここ数カ月、短長期ともに安定しているが、債務返済を巡り不安が高まっている。
ニューヨーク地区連銀が9日に発表した調査結果によると、米消費者の1年先のインフレ期待は8月に3%と、前月の2.97%からわずかに上昇した。
また、5年先のインフレ期待は前月とほぼ同じ2.8%だった。
一方、返済遅延見通しは3カ月連続で上昇し、2020年4月以来の高水準となった。
また、5年先のインフレ期待は前月とほぼ同じ2.8%だった。
一方、返済遅延見通しは3カ月連続で上昇し、2020年4月以来の高水準となった。
インフレ率は2022年に40年ぶりの高水準に達して以来、大幅に低下しているが、依然として高い物価水準は米家計を圧迫している。
雇用の減速と雇用機会の減少も、景気に対するマインドを形成している可能性が高い。
しかし、今回の調査では、インフレ期待に不確実性が高まっていることが示された。回答者全体の意見の不一致を示す指標(25パーセンタイルと75パーセンタイルの差)は、すべての時間軸で拡大した。
1年先の25パーセンタイルと75パーセンタイルのスプレッドは過去15カ月で最も拡大した。