外国為替市場の円相場は9日、対ドルで下げを拡大し、一時1%下落した。
8月分の米雇用統計を消化し、米金融当局が9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げを行うとの見方が後退したためだ。
週明けは、ドル買い戻しが優勢となっている。
円は対ドルで一時前営業日比1%安の143円80銭の安値を付けた。
米国債利回りが上昇する中で、ドルは主要通貨に対して全般的に上昇している。
日本の4−6月期の実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率2.9%増と、速報値から下方修正された。
ユーロは一時0.4%下げ、1.1037ドルと日中安値。ドルはカナダ・ドルを除きG10通貨の全てに対して上昇した。
10年物米国債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、3.75%となった。