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2024年08月30日

セレブ債券王で著名ファンドマネジャーがスターであることの危険性を誰より痛感

 セレブ債券王で著名ファンドマネジャーの
   ケネス・リーチ氏
は、ベテランの最高投資責任者(CIO)として
   ウエスタン・アセット・マネジメント
をパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)やブラックロックに匹敵する世界屈指の債券運用会社に債券に特化した資産運用会社に育て上げた。
 
 フランクリン・リソーシズのジェニファー・ジョンソン最高経営責任者(CEO)はファンドマネジャーがスターであることの危険性を誰より痛感している。

 レッグ・メイソン買収に伴い、フランクリンの資産は1兆4000億ドル(現在の為替レートで約202兆円)に達し、世界最大のファンド運営会社の一つになった。
 ジョンソン氏が「スターファンドマネジャーに顧客は不安を感じている」と語った直後の2020年にウエスタン・アセットがフランクリンの傘下に入った。

 それから4年後、リーチ氏の3年間にわたる取引を米証券取引委員会(SEC)が調査していることが明らかになった。
 一方、マンハッタンのニューヨーク州南部地区連邦地検は、ウエスタン・アセットが利益配分で一部の顧客を他の顧客より優遇していなかったか捜査している。
 リーチ氏はSECの強制措置の対象となる可能性があり、休職扱いになったと同社が21日に公表すると、フランクリンの株価は約13%下落した。

 ウエスタン・アセットは第三者に独立した調査を委託した。
 フランクリンの広報担当者によれば、「通常と異なる取引配分の動機は、これまでの調査で確認されていない」という。

 セレブ債券トレーダーの突然の凋落を受け、ウエスタン・アセット(本社カリフォルニア州パサディナ)は、顧客の不安を払拭しようと懸命に取り組んでいる。
 これまでも成績不振に不満を抱く一部の投資家が既に資金を引き揚げたが、こうした流れに追随する動きもある。

 5億5000万ドルを振り向けてきたシカゴ公立学校教職員退職年金基金では、主力債券ファンドの一つ、「コア・プラス」ファンドへのマンデート(資産運用委託)を打ち切るべきだという勧告が投資委員会で27日に議決された。
 早ければ9月19日に予定される理事会で対応が決まる。

 投資リサーチ会社モーニングスターのデータによると、小口投資家は過去1週間でウエスタン・アセットの主力ファンド2本から約15億ドルを引き揚げた。
 同社のファンドは評価の見直し対象という。

 フランクリンでは、買収で成長し、吸収した資産運用会社に広範な自治を認めるジョンソンCEOの戦略に疑問が投げ掛けられた。
 フランクリンの資産の約4分の1、収入の推定10%を占めるウエスタン・アセットの将来を巡り、ジョンソン氏は投資家の懸念にまだ公式に対応していない。

 レッグ・メイソンの取引が完了した直後、ジョンソン氏はブルームバーグテレビジョンの番組で、「われわれは投資チームと投資プロセスを買っていると理解している。それらを独立したままにしている」と話した。

 ウエスタン・アセットは他の大部分より自由度が高かった。事情に詳しい複数の関係者によれば、フランクリンの本社から370マイル(約595キロ)離れた場所で、リーチ氏とウエスタン・アセットはほぼ完全な自治が認められていた。

 フランクリンの広報担当は「買収時の5年契約に基づき、全ての機能とテクノロジー、オペレーション、法務、コンプライアンスを含め、ウエスタンは独立した投資運用会社だ」と説明した。

 リーチ氏がCIOに復帰した2014年には、一部投資家の損失を隠し、他の顧客を犠牲にして一部顧客を優遇するモーゲージ証券のクロス取引に関与したというSECの指摘を決着させるため、ウエスタン・アセットは2100万ドルの支払いに応じた。
  
   
posted by まねきねこ at 20:00| 愛知 ☁| Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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