中国建設銀行（China Construction Bank Corporation CCB ） 中国の「ビッグ4」銀行の1つ 総資産 3.375兆ドル（2018年）

中国建設銀行（China Construction Bank Corporation　CCB ）　

　中国の「ビッグ4」銀行の1つ。

　2015年、CCBは時価総額で世界第2位の銀行、世界第6位の企業であった。

　この銀行は中国国内に約13,629の支店を持っており、さらに、ロンドン、バルセロナ、フランクフルト、ルクセンブルク、香港、ヨハネスブルグ、ニューヨーク、ソウル、シンガポール、東京、メルボルン、クアラルンプール、サンティアゴデチリ、ブリスベン、シドニー、オークランドに海外支店を置いている。

　2009年の総資産は8.7兆人民元に達し、金融安定理事会によってシステム上重要な銀行と見なされている。

　本社は北京市西城区にある。

　収益　1,751億ドル（2020年）
　営業利益　448億ドル（2018年）
　純利益　372億ドル（2018年）
　総資産　3.375兆ドル（2018年）
　総資本　2,900億ドル（2018年）

　従業員数　345,971人 (2018) 
　

　所有者　中国政府(財務省)
　

　CCBは1954年10月1日に中国人民建設銀行の名称で設立され、その後1996年3月26日に中国建設銀行に改名された。

　中国人民銀行が商業銀行機能の分離を開始する中で、投資のための融資に重点を置くために設立された。

　2002年1月、中国銀行の会長

　　　王学兵

は、中国銀行に勤務していたときに賄賂を受け取ったとして起訴され、12年の懲役刑を宣告されて銀行を辞任した。

　2005年3月、後任の

　　　張恩昭

も「個人的な理由」で辞任した。　

　辞任直前、張恩昭は100万ドルの賄賂を受け取ったとして訴訟で起訴されていた。

　張恩昭は後にこの事件に関連して懲役15年の刑を宣告された。

　中国建設銀行は、中華人民共和国会社法に基づき、前身の中国建設銀行が分離手続きを行った結果、2004 年 9 月に株式会社商業銀行として設立された。

　2004 年 9 月 14 日の中国銀行業監督管理委員会の承認を受けて、翌日、銀行 ( Jianyin ) は中国政府の持株会社である中央匯金投資公司(略して匯金) が所有する独立した法人となった。

　2013年の朝鮮危機の間、中国建設銀行は、米国が平壌のミサイルおよび核計画に資金を提供していると非難した北朝鮮の銀行との取引を停止した。

　2015年、中国建設銀行は、フォーブス誌が毎年発表する世界最大、最も強力、最も価値のある企業ランキング「グローバル2000」で第2位にランクされた。

　2021年、中国建設銀行はフォーブスの2021年グローバル2000リストで世界第3位の銀行にランクされている。

　なお、フォーブスの2022年グローバル2000リストでは5位にランクされている。

　2022年、中国建設銀行は300億元（42億ドル）の基金を設立し、不動産プロジェクトに投資して手頃な賃貸住宅に変える計画を発表した。

　これは中国の不動産セクター支援策の一環である。

　同年の別の取り組みは、不動産開発業者を支援するための800億元（114億ドル）の基金で、そのうち中国建設銀行が500億元（70億ドル）を拠出した。

　　

　2005年、バンク・オブ・アメリカは中国建設銀行の株式9%を30億ドルで買収した。

　これは、成長を続ける中国の銀行業界への同社最大の進出となった。

　バンク・オブ・アメリカは現在、香港、上海、広州にオフィスを構えており、この取引の結果、中国での事業拡大を目指した。

　2008年6月5日頃、バンク・オブ・アメリカは、当初の買収契約で定められた方式に基づき、コールオプションを使用してH株60億株を1株当たり約2.42香港ドルで購入した。

　その後、バンク・オブ・アメリカは、CCBの発行済み株式の約10.75％に相当する約251億株のH株を保有した。

　コールオプションを使用して匯金から購入した60億株をCCBの事前の同意なしに2011年8月29日までに売却しないことを約束した。

　2009年5月、ドッド・フランク法の年次ストレステストの結果を受けてバンク・オブ・アメリカが資本増強命令を受け、73億ドル相当のCCB株を売却したとの憶測が浮上した。

　2011年8月29日、バンク・オブ・アメリカはCCBの株式の約半分（131億株、約83億ドル相当）を

　　　非公開の投資家グループ

に売却すると発表した。

　2013年9月、バンク・オブ・アメリカは中国建設銀行の残りの株式を15億ドルで売却した。

　CCBは2006年に、1912年に香港で広州銀行として設立され、マカオに子会社を持っていたバンク・オブ・アメリカ（アジア）を買収した。

　CCB は 2009 年 6 月 2 日にロンドン オフィスを開設しました。

　2008年、CCBはニューヨーク州銀行局と連邦準備制度理事会にニューヨーク市に支店を設立するための申請書を提出した。

　CCBは2009年6月6日に正式にニューヨーク支店を開設した。

　2013年にCCBはルクセンブルクに欧州本部を開設した。

　2016年、CCBインドネシアは、Bank Windu KentjanaとBank Andaの2つの銀行の合併により設立した。

　2017年6月、中国建設銀行（マレーシア）はマレーシアでの開業日に13件の覚書に署名した。　

　中国建設銀行の投資部門は、急成長を遂げている中国のヘルスケア分野への投資に重点を置くため、50億人民元（7億3,130万米ドル）のファンドを立ち上げた。

　このファンドは、薬局、医療機器製造、医療機関、サービスなど、ヘルスケア関連分野への投資に重点を置いている。

　これは、中国のヘルスケア産業への投資に特化した初の国内投資ファンドである。

　
　2005年後半、中国建設銀行は香港証券取引所で新規株式公開を行った。

　2007年後半には、上海証券取引所で571億2千万元（76億米ドル）という中国で2番目に大きな新規株式公開を行った。

　当銀行は、ハンセン指数、SSE 180指数、およびCSI 300指数、ハンセン中国50指数、FTSE中国A50指数、S&Pアジア50など、汎中国および汎アジア証券取引所のその他の指数の構成銘柄である。

　同銀行はハンセン中国企業指数の構成銘柄でもあった。