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2024年08月11日

損失吸収力不足で年内の解消目指す中国の大手銀行は債券発行を急いでいる。

 中国の大手銀行が
   低金利での債券発行
を急いで行っており、年末までに1兆6000億元(約32兆6000億円)の損失吸収力不足を解消したい考えという。

 なお、来年1月1日に施行となる資本要件に基づき、中国のグローバルなシステム上重要な銀行(G−SIB)はより多くの資本を調達する必要がある。

 発行額トップは中国農業銀行で2300億元だ。
 また、中国銀行が1500億元、中国建設銀行が1000億元で続いている。
 債券の表面利率(クーポン)は平均2.745%と過去最低となっており、誰が買うのか注目だ。

 主要国・地域の中央銀行や金融監督当局、財務省などで構成する
   金融安定理事会(FSB)
によれば、中国のG−SIBは来年1月1日までに総損失吸収力(TLAC)をリスク加重資産の16%以上、2028年には18%に高める必要がある。
 また、バーゼル合意の下、追加的な資本バッファー要件も満たさなければならない。

 中国の銀行が今年1−7月に発行した永久債とTier2資本証券は合わせて1兆元に上り、この期間としては過去最高だ。
 フィッチ・レーティングスは4月、G−SIBが損失吸収力を満たすには来年1月の前にさらに1兆6000億元の調達が必要と試算した。
 
 フィッチのアジア太平洋金融機関担当ディレクター
   薛慧如氏
は、「銀行の収益性と資本蓄積の両方が弱まっており、外部資本ツールに対する需要が当然高まっている。銀行はまた今年償還を迎える劣後債をロールオーバーする必要があり、相対的に低い金利は、より安いコストで借り換え目的の新たなツールを発行できることを意味する」と指摘した。

 なお、交通銀行は昨年11月に中国で5番目のG−SIBとなったが、指定から3年後まではTLAC要件を満たす必要はないが、満たさなければ市場における信用度は低くなるだろう。
  
   
posted by まねきねこ at 08:00| 愛知 | Comment(0) | イベント 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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