ロシア南部では3日にかけても空軍基地を狙ったとみられる無人機による攻撃があり、ウクライナ軍は、欧米が供与した兵器のロシア領内への使用が制限される中、無人機を使った攻撃に力を入れていると主張した。
ウクライナと国境を接するロシア南部ロストフ州の知事は3日、SNSで
ウクライナの無人機55機
による大規模な攻撃があり、複数の倉庫で被害が出ていると発表た。
ウクライナのメディアは攻撃があった地域にある空軍基地で大規模な爆発が起きたと伝えている。
現地のものとみられる映像では、暗闇の中で爆発音とともに大きな火の手があがっている。
このほか、複数の燃料タンクとみられるものが火に包まれている様子がうかがえると伝えた。
なお、ウクライナは欧米諸国から供与される
射程の長い兵器
をロシア領内に向けて使用する許可が得られない中、国産の無人機を使った攻撃を強化している。
アメリカの経済誌、フォーブスは、7月1か月間でロシア側に攻撃を行ったウクライナ軍の長距離無人機の数が、ロシア側の同様の攻撃を初めて上回ったとして長距離無人機をめぐる争いで「ウクライナが優位に立ちつつあるかもしれない」と指摘している。
ひとこと
無人機による攻撃は軍事戦略上から効率的に戦力を削ぐ戦術となっており、馬鹿高いポンコツF35などを運用するよりも防衛的な分野からは有効だろう。