オバマ元米大統領夫妻は26日、ハリス副大統領を11月の大統領選の民主党大統領候補として支持すると正式に表明した。
米国初の黒人大統領となったバラク・オバマ氏は、同国初の女性かつ黒人、アジア系副大統領であるハリス氏が大統領になれるよう、惜しみない支援を提供する。
ハリス氏の選挙陣営は26日、同氏がオバマ夫妻からの選挙運動激励の電話に応える様子を捉えた動画を公開した。
若くしてホワイトハウス入りを果たしたオバマ元大統領(62)がハリス氏(59)にバトンを渡す象徴的な内容となっている。
若くしてホワイトハウス入りを果たしたオバマ元大統領(62)がハリス氏(59)にバトンを渡す象徴的な内容となっている。
オバマ元大統領はその中で、「ミシェル(夫人)と私が電話をしたのは、あなたが大統領選で勝利を収めるため、私たちが支持を表明して全力を尽くすことに、この上ない誇りを感じていると伝えるためだ」と話した。
また、ミシェル夫人は「私の大切なカマラ(ハリス氏)。この電話で、あなたを誇りに思うと言わずにはいられない。これは歴史的なことになるでしょう」と語った。
ハリス氏が大統領候補となることで共和党候補のトランプ前大統領(78)を破る可能性が高まるとして、民主党内は熱狂している。
さらに、同党で今でも最も人気が高いオバマ夫妻の支持表明でさらに活気づくのは確実となった。
さらに、同党で今でも最も人気が高いオバマ夫妻の支持表明でさらに活気づくのは確実となった。
バイデン大統領が21日に再選断念を発表後、民主党候補指名を勝ち取って大統領選に勝利する意向を表明したハリス氏は、すでに22日夜の時点で党の大統領候補指名を受けるのに十分な数の代議員を確保していた。
6月27日の大統領選討論会での散々な結果を受け、バイデン氏(81)が再選を果たせるのか民主党内に危機感が広がった。
その後も、オバマ元大統領はバイデン氏の立候補継続の判断を擁護していたが、米紙ワシントン・ポストはその後、バイデン氏勝利の道は大きく遠のいたと元大統領が周囲にプライベートに語っていると報じた。
その後も、オバマ元大統領はバイデン氏の立候補継続の判断を擁護していたが、米紙ワシントン・ポストはその後、バイデン氏勝利の道は大きく遠のいたと元大統領が周囲にプライベートに語っていると報じた。
バイデン氏の選挙戦撤退表明を受け、オバマ元大統領はバイデン氏のリーダーシップをたたえ、「最も偉大な米大統領の1人」で「最高位に位置する愛国者だ」と称賛していた。
バイデン氏は即座にハリス氏支持を打ち出した一方、オバマ元大統領は表明を控えていた。元大統領の考えに詳しい関係者によれば、こうした判断からは民主党が新たな大統領候補を中心に結束する時間を確保できるようにしたいとの意図がうかがわれるという。過去の選挙でもオバマ氏は同様のアプローチを取ってきた。