ドイツ連邦銀行のナーゲル総裁は25日、リオデジャネイロで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の出席に際して記者団に対し、向こう12カ月で経済データにネガティブなサプライズがなく、数値が同じであれば、「欧州中央銀行(ECB)はいずれかの会合で金利を追加的に引き下げる機会があるだろう」と述べた。
また、利下げに関してECBは「自動操縦」ではないとし、「辛抱強くならなければならず、何よりも、インフレ率が安定して2%の水準になるまで金融政策は景気抑制的な領域で維持される必要がある」と強調した。
ナーゲル氏はECBの政策は会合ごとに決定され、9月に何が起こりえるか事前に約束できないと、ECB当局者がこれまでに表明している姿勢を踏襲している。
ただ、ユーロ圏の賃金上昇は引き続き「極めて強く」、2%へのインフレ率回帰は「起伏がある」だろうとの従来の見解も繰り返した。
ナーゲル氏はECBの政策は会合ごとに決定され、9月に何が起こりえるか事前に約束できないと、ECB当局者がこれまでに表明している姿勢を踏襲している。
ただ、ユーロ圏の賃金上昇は引き続き「極めて強く」、2%へのインフレ率回帰は「起伏がある」だろうとの従来の見解も繰り返した。
なお、「貪欲なインフレの獣」はもはや存在しないとも認めた。