フィリップ・アーサー・フィッシャー
(Philip Arthur Fisher )
1907年9月8日 - 2004年3月11日
フィリップ・フィッシャーは、1928年に新設されたスタンフォード大学経営大学院を中退し、後に投資コースを教える3人のうちの1人として復学した。
サンフランシスコのアングロ・ロンドン銀行で証券アナリストとしてビジネスキャリアを始めた。
その後、短期間証券取引所の会社に転職した。
1931年に自身の資産運用会社
フィッシャー・アンド・カンパニー
を設立した。
1999年に91歳で引退するまで会社の業務を運営し、顧客に並外れた投資利益をもたらしたと言われている。
シリコンバレーの名が知られるようになる約50年前に投資を始め、研究開発主導の革新的な企業を専門としていた。
彼は長期投資を実践し、優れた企業を適正な価格で購入しようと努めた。
彼は非常に内向的な人物で、インタビューをほとんど受けず、引き受けるクライアントを非常に厳選していた。
1958年に最初の本を出版するまで、彼は一般にはあまり知られていなかった。
この時点でフィッシャーの人気は飛躍的に高まり、成長投資の分野の先駆者としての伝説的な地位にまで上り詰めた。
モーニングスターは彼を「史上最高の投資家の一人」と呼んだ。
フィッシャーは著書『Common Stocks and Uncommon Profits』の中で
株を売るのに最適な時期
は「ほとんどない」と述べている。
彼の最も有名な投資はモトローラの買収である。
彼は1955年にラジオメーカーだったモトローラを買収し、死ぬまで保有していた。
フィッシャーは、企業に関する情報を綿密に探す「噂話」や「グレープバイン」というツールを使い、広めたことで知られている。
噂話を使うと、分析と評価のより良い基盤が得られるため、より情報に基づいた意思決定を行うことができる。
2018年のバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、ウォーレン・バフェットはフィッシャーの『コモン・ストックス・アンド・アンコモン・プロフィッツ』を「非常に優れた本」と話した。
さらに、フィッシャーの「スカットルバット」手法は投資の良い方法であり続けているとも述べ、
のテッド・ウェシュラーとトッド・コームズもこの手法を今でも使っているという。
ジョン・トレインは、ウォーレン・バフェットはベンジャミン・グレアムから85% 、フィリップ・フィッシャーから15%影響を受けていると述べた。