米国プライベートエクイティー(未公開株、PE)投資会社
ブラックストーン
は4−6月(第2四半期)決算を発表し、不動産部門が重しとなり、利益がアナリスト予想に届かなかったことが明らかになった。
また、高金利が不動産の評価額を落とし、同事業への投資資金流入は失速した。
は4−6月(第2四半期)決算を発表し、不動産部門が重しとなり、利益がアナリスト予想に届かなかったことが明らかになった。
また、高金利が不動産の評価額を落とし、同事業への投資資金流入は失速した。
商業用不動産のオーナー最大手のブラックストーンでは、市場の変動に対応しながら不動産の売却ペースを落とした。
18日の同社発表によれば、手数料関連の利益は前年同期から3%減少し11億1000万ドル(約1700億円)だった。
クレジット部門とPEが増益となったものの、これを相殺するには至らなかった。
18日の同社発表によれば、手数料関連の利益は前年同期から3%減少し11億1000万ドル(約1700億円)だった。
クレジット部門とPEが増益となったものの、これを相殺するには至らなかった。
分配可能利益 (株主に帰属する利益)は
12億5000万ドル
と前年同期比3%増となり、1株当たり96セントだった。
これは事前調査におけるアナリストの予想平均に、わずか2セント届かなかった。
12億5000万ドル
と前年同期比3%増となり、1株当たり96セントだった。
これは事前調査におけるアナリストの予想平均に、わずか2セント届かなかった。
5月後半に、競合するスターウッド・キャピタル・グループの
不動産投資信託(REIT)
が投資家の償還制限を強化したことが影響し、ブラックストーンではREITの解約請求が急増した。
ブラックストーンのREITは2カ月連続で償還制限を見送り、6月には解約請求が5月に比べて50%減少した。
不動産投資信託(REIT)
が投資家の償還制限を強化したことが影響し、ブラックストーンではREITの解約請求が急増した。
ブラックストーンのREITは2カ月連続で償還制限を見送り、6月には解約請求が5月に比べて50%減少した。
ジョン・グレイ社長はインタビューで、不動産市況の最悪期は過ぎたと発言した。
ただオフィス市場は例外だと述べた。
ただオフィス市場は例外だと述べた。
また、「不動産市場の曇り空に晴れ間が見え始めている」と述べたうえ、借り入れコストの低下と商業用不動産担保証券(CMBS)市場の活況が取引に弾みを付けていると指摘した。
インフレの落ち着きは連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げに「援護射撃」を与えるともグレイ氏は指摘した。
また、11月の米選挙を巡る不透明感が取引を損なう可能性は低いとも述べた。
また、11月の米選挙を巡る不透明感が取引を損なう可能性は低いとも述べた。
ブラックストーンの株価は年初から3%上昇したが、S&P500種株価指数の17%上昇に比べて出遅れている。