ベルテルスマン(Bertelsmann AG)
ドイツに本社を置くメディア・コングロマリットで、出版・放送・音楽ソフトなどの事業を営む。
主な事業
・RTLグループ
・RTLグループ
ヨーロッパ最大の放送・番組制作会社。
・グルナー・ヤール
・グルナー・ヤール
ヨーロッパ最大の雑誌出版社。
・ペンギン・ランダムハウス
・ペンギン・ランダムハウス
世界最大の出版グループ
2013年、ランダムハウスがイギリス・ピアソン傘下の
ペンギン・ブックス
と合併して誕生した。
・arvato - メディアサービス、ロジスティックス(印刷、光ディスク製造、データセンターなど)。日本支社あり。
宗教や社会活動に熱心な
・arvato - メディアサービス、ロジスティックス(印刷、光ディスク製造、データセンターなど)。日本支社あり。
宗教や社会活動に熱心な
カール・ベルテルスマン
が1835年7月1日に
カール・ベルテルスマン出版社
を設立し、キリスト教の書籍や雑誌を出版した。
息子のハインリヒ・ベルテルスマンや婿のヨハネス・モーンが継承し、小説も出版して、会社を成長させた。
第二次世界大戦後の1947年
ラインハルト・モーン
が会社を再建した。
1950年に始めた、通信販売方式の「ベルテルスマン読書サークル」が大成功を収め、数年後には会員数が100万人に達した。
1956年、「レコードサークル」も設立し、音楽業界に進出し
アリオラ・レコード
や製造会社ソノプレス(現在のArvato)を設立した。
また百科事典の販売も成功した。
1960年代から1970年代、読書サークルは国際化し、西ヨーロッパや米国、アフリカに広まった。
また、雑誌や映画にも進出し、映画会社のウーファや出版社グルナー・ヤールを買収した。
1980年代から1990年代、音楽・出版事業は米国に進出した。
バンタム・ブックス(1980年)やダブルデイ(1986年)、ランダムハウス(1998年)などの有力出版社、アリスタ・レコード(1979年)、RCA(1986年)、ウィンダム・ヒル・レコード(1996年)に買収して、1987年に
BMG(ベルテルスマン・ミュージック・グループ)
に統合した。
その後、テレビ業界やインターネットにも参入した。
1996年 にはアレクサンダー・ファルク(Alexander Falk)と交渉し、大手電子地図メーカーのファルク(Falk AG)を買収した。
ドイツでは1984年に民間のテレビ放送が始まり、映画会社の
ウーファ (Ufa Film-und Fernseh-GmbH)
を買収して
RTLplus
を設立し成功を収めた。
インターネットではAOLと提携して、インターネット接続サービスを開始した。(2000年に提携解消)
その他にもオンライン書店のbol.comを設立し、Napsterに出資したが、あまり成功しなかった。
2000年代に入り、ソニーやピアソンと協力して、ソニーBMGやRTLグループを設立した。
2006年にBMGミュージックパブリッシングを仏ヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却することを発表した。
2008年にソニーBMGの全株式をソニーへ売却、一部の音楽出版関係の権利は売却せず、新会社BMGライツマネージメント(BMG Rights Management)が継承した。
ベルテルスマンはルパート・マードックのような独裁的な企業運営ではなく、労使協調のパートナーシャフトを特徴としている。
取締役会・監査役会の他に、経営協議会や従業員協議会を設けて分権的・権限委譲的な企業運営をしている。
ベルテルスマン財団を1977年に設立して創業家から株式を移し、資本所有の継続性を維持している。
従業員の利潤参加制度や資本参加制度を整えて、従業員からの資金調達や利益配分を行っている。