英国ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長を務めるPIMCOの元CEO
モハメド・エラリアン氏
はブルームバーグテレビジョンで「9月利下げを複雑にしている要素が2つある」と発言し「一つは悪いデータが出てくる可能性。もう一つは政治だ。選挙後の政治が原因でインフレショックが起きることを当局者はどの程度心配しているのだろうか」と問いかけた。
はブルームバーグテレビジョンで「9月利下げを複雑にしている要素が2つある」と発言し「一つは悪いデータが出てくる可能性。もう一つは政治だ。選挙後の政治が原因でインフレショックが起きることを当局者はどの程度心配しているのだろうか」と問いかけた。
米国では11月の選挙後に
インフレ政策
にショックが生じる恐れがあり、それが9月利下げの確率を抑えていると指摘した。
にショックが生じる恐れがあり、それが9月利下げの確率を抑えていると指摘した。
エラリアン氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストでもある。
同氏の見解では、2年前に英首相の予算案が市場を動揺させ、英国債とポンドが下落した「リズ・トラス危機」は米国には当てはまらない。
しかし連邦準備制度理事会(FRB)にとって「最大の不安」は、これから到来する
利下げサイクル
を反転させざるを得なくなることであり、インフレ再加速に対応するために利上げを再開することは避けたいはずだと説明した。
同氏の見解では、2年前に英首相の予算案が市場を動揺させ、英国債とポンドが下落した「リズ・トラス危機」は米国には当てはまらない。
しかし連邦準備制度理事会(FRB)にとって「最大の不安」は、これから到来する
利下げサイクル
を反転させざるを得なくなることであり、インフレ再加速に対応するために利上げを再開することは避けたいはずだと説明した。
確率の低いシナリオではあるが、連邦公開市場委員会(FOMC)が来年に政策金利を引き上げるとすれば、それは強い外的ショックか、「財政や貿易といった他の政策に生じる根本的な変化が原因だろう」と述べた。
同氏がブルームバーグテレビジョンで話す前、6月の生産者物価指数(PPI)統計が発表されている。
前日には同月消費者物価指数(CPI)が明らかにされ、9月の利下げ観測を補強した。
前日には同月消費者物価指数(CPI)が明らかにされ、9月の利下げ観測を補強した。
エラリアン氏はインフレ率が目標の2%に徐々に近づいていることについて、「FOMCはドアを大きく開けたままにするだろう」と話す。
「2%が目標であり、そこにたどり着いたときが目標の達成だと言い続けるだろう。そうすることで、若干高めのインフレ水準をめどにしながらも、公言せずに済むわけだ」と述べた。
「2%が目標であり、そこにたどり着いたときが目標の達成だと言い続けるだろう。そうすることで、若干高めのインフレ水準をめどにしながらも、公言せずに済むわけだ」と述べた。
ひとこと
為替市場で注視ばかりしている日本銀行や財務省が対応の遅れでスタグフレーションお引き金を引きかねない状況にある。
そもそも、政権への忖度そのものでしかないのがこうした金融政策が道具となり、全く機能すらしていないことだ。
今週の為替介入もたかだか、4兆円も使っていないのでは話にもならないだろう。
反転させ輸入物価、特に原油や天然ガスの価格を引き下げ、流通コストによる物価高を押し下げる取り組みが出来ておらず、為替介入で提灯も僅かすらついていないため4円程度しか下げていない。
本来であれば5円から7円程度下げる介入を2度行い、欧米国際資本の円の空売り勢力の崩壊を引き起こし、150円割れか145円近辺まで動かす流れを作るべきであったろう。
介入が小さいような取り組みは、バブル崩壊後の経済浮揚策で小規模の支出を繰り返し行った経済対策の失敗と同じで、資金を砂漠に巻く水と同じである。