ニューヨーク金相場は大幅続伸した。
1オンス当たり2400ドルを上回り、5月に記録した過去最高値に近づいた。
6月の米CPI総合指数が予想外に前月比で低下し、物価圧力の低下がFRBに近く利下げ開始を促すとの見方が広がった。
6月の米CPI総合指数が予想外に前月比で低下し、物価圧力の低下がFRBに近く利下げ開始を促すとの見方が広がった。
金スポット価格はCPIの発表後に一時2.3%上昇。CPI統計ではコア指数もわずか0.1%の伸びにとどまり、9月利下げ説の論拠をさらに強めた。
今年の金相場は多くの予想に反して急伸。高金利や、利下げ期待を押し戻す根強いインフレにもかかわらず過去最高値を更新した。中央銀行による積極購入や、地政学的リスクを背景とした逃避の買い、中国消費者からの需要が価格を支えてきた。
この日発表のCPIは、年初に加速したインフレが再び落ち着く方向になったことを示唆。一方で全般的な経済活動は減速傾向にあるもようだ。パウエルFRB議長は前日の下院証言で、2%のインフレ率を待たずに利下げは可能だと述べた。
高金利は通常、利息を生まない金投資には向かい風となる。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は
1オンス=2421.90ドル
と前日比+42.20ドル(1.8%)上昇して引けた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は
1オンス=2421.90ドル
と前日比+42.20ドル(1.8%)上昇して引けた。